「 最後のダイエット 」の 連載 Q6 親が太っていると遺伝で子どもも太りやすくなるのですか A 肥満の遺伝については、さまざまな学説があります。太った両親の子どもが、太っている場合もときどき見かけられることもあって、一般に肥満は遺伝すると受け止められがちではあります。 しかし、このように親と子の... 続きをみる
肥満外来のブログ記事
肥満外来(ムラゴンブログ全体)-
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ご兄弟、ご夫婦、知人、友人などに、ご紹介していただく時のための、名刺を作成する予定です。今後、皆様に、注射液と一緒に何個か、同封させていただきますので、ご友人、知人の皆様にも、どうぞ、ご紹介いただきますよう、お願いいたします。
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脂質は、膵臓からリパーゼという酵素が分泌され、そのリパーゼが脂質を分解し、小腸粘膜から脂質を吸収させるようになります。脂質過剰摂取をしていると、食事に示る脂質の摂取量が過剰になり、腸管からの脂質の吸収量も増加します。とりすぎた脂質は、体内に貯蓄され体脂肪となるため、肥満の直接的な原因になります。
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肥満症の定義は、肥満症から関係する健康障害を合併する場合をもって、肥満症といいます。肥満はしていても、なんら健康障害を合併していない場合には、単なる肥満であって、肥満症とは呼ばない、そう定義されています。肥満は疾患ではないが、肥満症は疾患である、そう違いを呼べるかもしれません。肥満には、胆嚢癌、子... 続きをみる
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武田薬品が、抗肥満薬である、膵リパーゼ阻害剤(商品名、オブリーン)を発売するタイミングの時に、作成した冊子が手元にのこっていました。とても、素敵な冊子なので、私もこのブログで参考になるので、引用させていただきます。
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昔、昔、「最後のダイエット」という書籍を、主婦の友社から出版したことがあります。 ここには、ダイエットに関係したマンガもあり、さまざまなダイエットを解説したコンテンツがたくさん、あります。その書籍から、ひとつづつ、ダイエットコンテンツを引用し解説していきたい、と思います。 昔から、糖尿病治療には、... 続きをみる
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糖尿病と肥満治療の最新医学について、GLP1関連の製薬企業も、興味深々だそうで、11月20日の講演が迫ってきました。昨日は、その準備で1日、費やしてしまいました。 企業名は明かせませんが、業界の人たちも、このブログは、みんな見てる、読んでます、と言われているので、大手製薬企業の担当者向け、糖尿病専... 続きをみる
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BSテレビ朝日の番組収録で、一番、驚かれたのは、サクセンダをお腹に注射したところだったようです。話をしても、解ってもらいにくいので、注射をしてみました。そのシーンが、TVのカメラマンやスタッフ達に、焼き付いたとのことです。 放映まで、どういう編成になるかは見せてもらえないですが、きっとこの漫画のよ... 続きをみる
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国際糖尿病学会(アブダビ、2018)では、アジア人は炭水化物という低カロリー食を中心にしているから長寿であるという説明でした。炭水化物を中心にしているアジア人は、カロリーが低い食事になれているため、太りにくいというのが世界での常識となっています。 たまたま、アブダビで開催されたので中東の料理を体験... 続きをみる
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広告には、業界最安値と表示しておきながら、実際には台湾製のビクトーザが1本5万円。それも、かなり時間がかかって郵送されてくる。夏のシーズンであるのに温度管理もされていないまま。国際便で。 そんな高い金額を請求されました。そこで、他に安くて良心的なクリニックがないか、と思っていたら、先生のクリニック... 続きをみる
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糖尿病の先端治療薬、SGLT2阻害剤は、糖尿病治療薬としては、すごく、よい薬剤です。 ただし、baselineのHbA1cが、7%以上でないと効きにくくなります。もともと、HbA1cが7%以上であれば、血糖コントロールも改善し体重も減るという薬剤です。しかし実際、HbA1cが6%台になってくると、... 続きをみる
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『マグノリアの花たち』(マグノリアのはなたち、Steel Magnolias)はロバート・ハーリングの戯曲。アメリカ合衆国南部の小さな町を舞台に、固い絆で結ばれる女性たちの姿を描いた作品です。映画は、1989年。ちょうど、私が「ガリクソン投手のナイスコントロール」という本を出版し、I型糖尿病の患者... 続きをみる
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深夜のテレビ番組を見ていると、ヒアルロン酸、セラミド、美容化粧品、特殊ファウンデーション、という話題ばかり。深夜になるほど健康番組から美容番組になっています。 時々、でてくるのは、一般内科を行っている医師の実情とは無縁の話ばかり。でも、もし美容のことについての医療を行うのであれば、こうした話題にも... 続きをみる
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当院では、2018年12月第2週目より、オンライン診療も含めGLP1ダイエットプラクティス外来が誕生しました。その際、多くの皆様の声をいただきました。その声援にお答えすべく、料金体系を考え発表し現在に至ってます。その基本骨格について、ご説明させていただきます。 1.まず、継続を希望される方には、1... 続きをみる
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「アメリカでは、糖質制限は、当たり前のエビデンスがある。」と、いろんなところでメディアが騒いでいます。でも、ある時、CNNの「StudentNews」をみたら、アメリカの幼稚園でも、過剰な糖質をとらないようにという教育がされているというニュースがありました。Student Newsでは、 Adde... 続きをみる
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GLP1ダイエットの外来を始める準備にいたるまでの経過をお話したいと思います。 GLP1受容体作動薬は、糖尿病の治療薬としては、もう十二分に臨床応用している薬剤です。 製薬メーカーの調査でも、東京都内では、GLP1受容体作動薬を処方しているクリニックとしては、私たちのクリニックが、特に、ビクトーザ... 続きをみる
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すでに、GLP1.comチャンネルというYouTube動画を配信していますが、11月中旬から、内容を大幅に変更していきたいと思います。 GLP1.comチャンネル - YouTube つきましては、これから、様々な実験動画を、手作りで作成してみます。以下の動画は、音声をとり、その上に、CGの顔だけ... 続きをみる
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そのうち、痩せる=美容整形という形に定義をかえて、もしかしたらエステ業界の女性たちが、脱毛したり、脂肪吸引しながら、お話をしている間に、話題提供で、「どうですか?GLP1やってみませんか?」と、声をかけるような時代がくるかもしれません。 スペシャリティは、いずれ、コモディティ化する、とはいいますけ... 続きをみる
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糖尿病療養指導士の臨床検査技師です。今回は、睡眠時無呼吸症候群と肥満の関係についてお話します。 睡眠時無呼吸症候群とは、英語ではSleep Apnea Syndrome(SAS):サスと呼ばれ、睡眠中に呼吸が止まってしまう病気です。 10秒以上呼吸が止まってしまう無呼吸が、7時間の睡眠の中で30回... 続きをみる
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GLP1の時代は、GLP1単独治療から、他のホルモン(GIP, Glucagonなど)の配合した、ふたりっこの時代になりそうです。次の時代のキーワードは、dual incretin receptor activationですが、それを、一言で表現すると、「ツインクレチン」の時代になるかもしれません... 続きをみる
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経口GLP1製剤、今であれば、経口セマグルチドについて、このブログで解説したら、はやとちりして、私たちが扱っているかのように話題にされておられる方がいました。 このブログです。 まだ、経口セマグルチド、経口GLP1製剤は、第3相臨床試験の結果が発表されはじめたばかりなので、これから製薬メーカーが、... 続きをみる
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私の外来に通院している糖尿病患者さんの中でもこのブログを読んで、GLP-1受容体作動薬治療を希望される方が急増してきました。 これまでは、「痩せる」という説明をしなかったわけではないのですが、飲み薬では、血糖がさがらないし、どうせ注射なら、「痩せる注射」が手っ取り早いという発想をされる患者さんたち... 続きをみる
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日本で、糖質制限ブームとなった、あの陳腐な理論ではなく、 追加糖質制限、added sugar restriction, を、世界で最初か、おそらく、日本で最初に発表し数十万部のベストセラーをだしたのは私の業績でした。それも昔のことでした。1990年。 この本は、出版してから筆者の私が書店で購入で... 続きをみる
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当院では、GLP1治療と、オルリスタット治療(商品名:ゼニカル)との併用をお勧めしています。比較サイトにもあるように、それを行っているのは、当院だけのようです。では、その2剤を併用するダイエットのメリットを以下にまとめてみます。 なお、卸業者に問い合わせたところ、今、日本ではゼニカルはとても人気で... 続きをみる
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ダイエットのノウハウを知るのに、なにかしら、スピードラーニング講座が創れないか、て考えてみました。 サンプル動画がこれです。以前に制作したスライドを加工したものですので内容は古いです。あくまでサンプルであり、糖質制限ブームの絶頂だった頃に制作したものです。 声をいれると、それは、それで手間がかかる... 続きをみる
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日本にいる、糖尿病専門医でも、この経口セマグルティドについては、詳しくはしらないはずです。 GLP1を専門としている糖尿病専門医の医師しか、知らない内容です。リスボンの学会から、もう2年もたつので一般公開してみます。(もちろん、医師向けの内容なので、かなり詳しい内容になります。) この内容は、とて... 続きをみる
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GLP1,セマグルティドの胃から吸収 セマグルティドは、GLP1受容体作動薬です。既に海外では発売されている新GLP1製剤ですが、注射製剤ですら「抗肥満治療薬」としての承認はおりていません。つまり、元々は、GLP1注射薬です。一部の美容外科は、あたかも新GLP1製剤、つまりセマグルチド、商品名、オ... 続きをみる
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GLP1ダイエットとしての医療サービスとしては、当院で提供させていただいているサービスが、日本でコスパ抜群だと思います。 その理由は、通常、私たちは保険診療がメインの医療施設であるからです。よって鈴木院長が、時間があいた時、身体があいた時のみに、このGLP1ダイエット外来を「自由診療」で行っている... 続きをみる
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前回のブログ内容の補足です。まだ動物実験レベルです。 グルカゴン受容体作動薬の作用機序には、明らかに、白色脂肪細胞の褐色化が関与している事が確かめられています。先の論文発表にありました。 ちなみに、褐色脂肪細胞と、白色脂肪細胞との違いは、以下のサイトから部分引用させていただきました。 (以下、部分... 続きをみる
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食欲関係なく、痩せるホルモン。Glucagon Analogue
GLP1ダイエットは、食欲ホルモン(Appetite hormone)であるGLP1を、生理的濃度の8倍から10倍以上に保持することで、食欲を低下させ、ダイエットにつながるホルモンです。リラグルチド、セマグルチドなどは、食欲低下を介して体重を減少させます。 ところが動物実験レベルでは、食欲に依存... 続きをみる
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2型糖尿病と診断されて、かつ、何も内服薬も服薬していないで、かつ、過去にGLP-1受容体作動薬の治療をうけておらず(つまり薬物治療をされてない方で)、 BMIが、25を超える状態を放置している方、 それでいながら、なかなか、HbA1cが7% 以下になっていない方、 どなたかおりませんでしょうか? ... 続きをみる
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昨年の12月からブログを書き始めました。ざっくり今年の1月から10月まで、約10ヶ月間でみると、いつも毎月1000PVを超えて、読者の皆様に読んでいただいています。 なぜ、私がこうやって情報公開を積極的に行うかというと、こうしておいたほうが、私の考え方や、思考のスタンス、サイエンスレベル、臨床上で... 続きをみる
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天災が多かった2019年。天災の被害にあわれた方には、申し訳ありませんが、事実なので、書きます。先に謝罪をしておきます。 その上で、、 天災が起こると、そこに、ボランティア活動にいくと、筋肉痛になるくらい体を動かすそうです。それで、血糖値がさがり、体重が落ちます。 ですから、天災が起こったら、時間... 続きをみる
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国際糖尿病学会2019のハイライトも、やっぱりトップが、「抗肥満薬」でした。正確にいうと、「抗糖尿病、抗肥満治療薬」です。こうなると世界レベルでは、糖尿病専門医が、ダイエット分野に総動員になる日も遠くはないかもしれません。もちろんナースも。ダイエットナースになるのは、当然という日がくるかもしれない... 続きをみる
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10月30日は「食品ロス削減の日」です(法第9条)。ということで、以前のブログを再度、掲載します。たまには、うってつけの日にあった話題を、ご提供します。 [食品ロス削減]食べもののムダをなくそうプロジェクト | 消費者庁 ====== again ================= 外食コ... 続きをみる
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遠隔医療は、ずいぶん歴史が長くあったようです。日本遠隔医療学会なるものがありました。古くは遠隔医療は、離島医療などのためにスタートしたもののようです。そして、従来は保険診療の領域でばかり議論されてきました。 ところが、GLP1ダイエットのような、自由診療の分野では、誰も、発表していないみたいです。... 続きをみる
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欧州糖尿病学会(バルセロナ、2019年)では、セマグルチドというGLP1製剤の経口製剤についての報告がなされていました。それが、実は、無料でネットで見ることができます。 以下をクリックすると、誰でもが見ることができます。 Virtual Meeting | EASD https://www.ea... 続きをみる
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最近、比較サイトに引用されるようになりました。 こんな感じで。この中で、Googleに広告をおもいきりだしていないのは、私たちのサイトだけみたいです。他のクリニックは、Google広告で集客してます。だから費用が高いのでしょう。広告宣伝費にお金をかけているからでしょう。おそらく。 一番、下段ですね... 続きをみる
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糖尿病治療が巧みになると、外来にはHbA1cが良好な患者さんだらけになります。 そうなると、糖尿病合併症の予防より肥満治療のほうが優先される時代になりました。 特に、HbA1cが6%台が、ざらにいる糖尿病外来になると、将来、糖尿病の合併症を心配しなくてはいけない患者さんは、急速に減少していきます。... 続きをみる
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私が糖尿病を専門として、沢山の糖尿病患者さんの診察を体験したのは、東京都済生会中央病院でした。ところが、厚労省は、病院の再編成を進めてきています。そのリストの中の病院に名前がありました。 424病院は「再編検討を」 厚労省、全国のリスト公表 :日本経済新聞 https://www.nikkei.... 続きをみる
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GLP1治療は本来、糖尿病治療の薬剤です。ですから、糖尿病において、血糖コントロールに寄与するだけでなく、糖尿病においても体重減少をもたらし、それによって糖尿病の合併症を取り除くというのは、糖尿病専門医なら、誰もが望む治療になるわけです。 そのGLP1治療の本来の姿を、検討した研究がThe SCA... 続きをみる
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GLP1受容体作動薬、つまり、GLP1の注射製剤なら、何でも痩せると思い込んでいる医師もいれば、そう説得されてしまう患者さんも多いようです。それによって無駄な時間や、無駄な支出をさせられてしまった、というお問い合わせが多くあります。これを、トルリシティ被害と呼んでおきます。 このブログでは何度も、... 続きをみる
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Newsweek 57 2019・10・29日号からの引用です。雑誌の写真、、、すみません、、無断引用してしまいます。でも、アメリカの医療費がいかに高いかを示している写真だと思うので、写真をお借りしました。ぜひ、NewsWeek 57、雑誌ですが、10月29日号ですので、1冊、ご購入されて読まれて... 続きをみる
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日本で、リラグルチドを、抗肥満治療として、しかも、商品名、サクセンダを、最初にクリニックとして処方しはじめたのは、私たちのクリニックが最初のようです。 これからも、いろいろ、当院の真似をしてくるクリニックができるでしょうが、よく考えると、はじめから、サクセンダを中心に、プロトコールを組み立て、世界... 続きをみる
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アメリカの実態ですが、この図のようになっています。なんと、オフラベルの薬(抗肥満薬としては、承認されていない薬剤、メトフォルミン)がトップです。 他にも、内服薬がつづき、サクセンダは、5番目です。 メトフォルミンは、糖尿病の発症予防にも、なることが知られている薬剤です。日本でも、処方は簡単。糖尿病... 続きをみる
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今日は、BS朝日のTVの収録が終えて帰宅しました。ちょっと疲れましたが、放映は12月14日、BS朝日、朝7時55分からだそうです。 テレビ朝日系なので、その後、六本木ヒルズの中を歩いていると、ドクターX。が、また放送が始まるそうです。10月17日から。 大門未知子の外科医姿をみて、外科医は、やっぱ... 続きをみる
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なに、話をしましょうか・・あと3時間後なので、最終原稿をまとめています。 案はこんな感じです。 ======================= 世界は、抗肥満治療としての、GLP1ダイエットが主流になっていて、その中心は日本とは異なり、糖尿病専門医が中心。国際糖尿病学会では、糖尿病がDiabete... 続きをみる
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収録の前日ですが、なんと、GLP1ダイエットと、糖尿病治療の未来、について、自由に語ってください、と依頼されています。 ディレクターからは、他のクリニックを非難するような表現は避けましょう、という提言がありました。なので、その憂さを、今夜のブログで書いてます。笑。 でも、こう言おうかなと思ってます... 続きをみる
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もともと、お酒は飲みません、という女性の方ほど、GLP1ダイエットは成功しやすいようです。目標体重に到達した患者さんたちの多くはお酒は飲んでおらないようでした。それに、、GLP1ダイエットをしていると、お酒の量が減ったと、話される方も多くおられます。おつまみを食べたいから、お酒をのむ方の場合です。... 続きをみる
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糖尿病治療薬として定められている価格を調べました。 ビクトーザは、18mg、1本で、1044ドル。 サクセンダは、不明。糖尿病の治療薬ではないので。 ============================= トルリシティは、1.5mgでは、1本、10万円弱い。 今の日本の1本だと、5万円くらい。... 続きをみる
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2006年から当院では、65件の新薬開発のための治験にたづさわってきました。ですから、新薬がどういうプロセスを経て、世の中に広まるのか、を、14年以上も、長く経過観察してきたという歴史があります。 65件の中の、多くはすでに発売されている糖尿病関連、あるいは、抗肥満関連の薬剤ばかりです。ですから開... 続きをみる
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先生、そろそろ太らしてください、とマジ言われました。 びっくり、、です。 ともかく、タンパク質を食べて、筋肉をつけて、ください。食事のエネルギー量は気にしないで。。とっさに出たのが、そういう言葉でした。医師としての理論的根拠は何もありません。 そういう時代が来ます。将来。 なので、肥満はコンプレッ... 続きをみる
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糖尿病療養指導士ナースKです。 今回は「インクレチン」の解説のつづき、「GLP1」をお話しします。 GLP1とは、Glucagon-Like Peptide-1の略です。 グルカゴンと似たような構造をもつ ペプチドという化合物という意味です。 「GLP1受容体作動薬」とは、もともと糖尿病の治療薬で... 続きをみる
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GLP1が、発売されたのは、バイエッタが最初で、2番手が、ビクトーザです。ですから、当初は、インスリンとの比較対照は、インスリン vs バイエッタ という研究で行われていました。その時に、インパクトがあったのが、この図です。インスリンは体重が増えるが、バイエッタに切り替えると、体重は落ちます。交互... 続きをみる
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欧州糖尿病学会、2018年では、サクセンダだけのセッション講演がありました。その内容を見てきましたが、写真撮影は禁止ではなかったので、掲載してみます。最近の学会発表は、availableと、not availableの講演があり、特に未発表でなければ、availableと考えていいようです。 まず... 続きをみる
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海外では、抗肥満薬を販売する製薬メーカー、そのものが、コールセンター業を代行したり、関連アプリを渡したりしています。日本のように、ダイエットアプリが、何かしてくれるという発想はなく、薬物を中心にした考え方で、ダイエットをサポートします。 ノボノルディスク社の社長の話では、こういうサービスを日本人が... 続きをみる
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糖尿病がある場合、糖尿病がない場合も含め、以下の3つの論文を中心に、それを日本人向けの投薬用量に調節したのが、鈴木式GLP1ダイエット(商標申請済み)、です。 どちらかというと安全性を中心に考案しました。消費エネルギーを増やす運動は必要ですし、食事制限は1日のカロリー数を考えば、何を食べていけない... 続きをみる
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Dual Agonist & Mitochondria がありました!
GLP1ダイエットをコモディティ化しないためには、糖尿病専門医しかついていけないレベルにまで、この治療の専門性を高くするしかないのかも。 今は、手持ちとしては、 GIP/GLP1受容体作動薬 Glucagon/GLP1受容体作動薬 GIP/Glucagon/GLP1受容体作動薬 経口GLP1受容体... 続きをみる
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欧州糖尿病学会(バルセロナ、2019)での、賞の中でも、今年は極めてGLP1とGLP2の研究に対する貢献をした研究者を評価する傾向が強い年でした。その中でも、際立った業績が、ドラッカー博士の話でした。なので、少しGLP2について解説してみます。 そもそも、 GLPは、GLP-1と記載したり、する場... 続きをみる
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糖尿病療養指導士ナースKです。 今回は「インクレチン」と「GLP1」という用語の意味や、違いがわかりにくいというお声がありましたので、解説します。 インクレチンは糖尿病研究と治療において注目されてきた物質です。 食後に血糖値が上昇したときに、腸からある物質が血液中に分泌されます。 これが、すい臓β... 続きをみる
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欧州糖尿病学会(バルセロナ、2019)で、こんな学会発表があったことを思い出しました。え、こんなこと、学会で発表するんだ、日本ではありえない!という内容。発信元はポーランドの学者。 Physical activity pretects woman with type 1 diabetes agai... 続きをみる
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最近、特に、キャンペーン募集してますか?という問い合わせがきています ある女性は、とある美容外科医から、こう、もちかけれらたといいます。 最近、ネットで、GLP1ダイエットで流行しているみたいだけど、よく知らない。だからちょっと、体験モニターで、やってみてくれない? 安くするから。 という事で、体... 続きをみる
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実際、私と外来対面診察で、あった患者さんが、イメージと違う!、と言われることがよくあります。 体型は、もっと太ってましたとか。 年齢については、、、、●●●、、だとか。。 ただ、医大の元大学教授だったというイメージが先行しているのでしょうか?なんか、怖いイメージが先行してしまっているようです。言わ... 続きをみる
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リラグルチドは、ほぼ2週間も経てば、胃の排泄速度を低下させる力が弱まります。だから、悪心が少しづつ消えていきます。タキフィラキシーがあるため、です。 それに対して、エクセナチド、は、いつまで経っても、胃の排泄速度は低下したままで、強さを維持します。タキフィラキシーがない、起こりにくい、ためです。 ... 続きをみる
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リラグルチド(ビクトーザやサクセンダ)は、エキセナチド(バイエッタ)と比較して、明らかに、時間とともに、悪心の頻度が減っていくことが証明されています。 この違いを、タキフィラキシーのあり、なし、の違いとして、糖尿病学では、そう表現しています。 リラグルチド、つまり、ビクトーザやサクセンダは、あり。... 続きをみる
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欧州糖尿病学会(バルセロナ、2019)の、P484の発表には、 GIP受容体だけを単独で刺激したらどうなるか、という研究がありました。 もちろん、これは、糖尿病肥満治療の大型新薬、抗GIP/抗GLP1受容体作動薬、の作用機序を理解する上では、大変、重要な研究でした。 GIPは、濃度が上がると、食欲... 続きをみる
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最近、39歳から55歳くらいまでの女性から、こういうことを、言われることが増えます。「よく見たら、先生の本だったんですね。昔から、ダイエットのお仕事していたんですね。本棚を整理していたら、先生のダイエット本、見つけました。持ってました!」 そういわれます。 妻も、結婚する前に、私の書籍を買っていて... 続きをみる
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注射しただけで痩せる、痩せる注射、医学的に痩せることを期待する注射 こうした実験が、すでに、発表されてます。血糖は少し上がるが、すぐ正常になるので、大丈夫、そんな結果がでている新薬です。その名は、HM15136. まだ動物実験でしかありませんが、欧州糖尿病学会、P767で、発表されました。バルセロ... 続きをみる
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1週間に1回注射のGLP1注射薬を、製薬メーカーは、どんどん開発しています。 それは知ってはいるのですが、私は、医師としては、今は、サクセンダのほうが好きです。 理由は簡単で、その日、その日の、食事にあわせて、サクセンダの投薬量を変える自由があるからです。 昨日のように、1.8mgにすることもでき... 続きをみる
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今日は人間ドックの日。 複数の中年女性の患者さんたちから、「先生、今がちょうど、いいじゃないですか。内科の先生は、すこし貫禄があるほうがいいですよ。痩せなくていいですよ。」 と言われ、「えっ?」と驚きました。 確かに、痩せると、老けて見えるので、やだなー、と思っていたので、若くみえるなら、このくら... 続きをみる
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昨年の欧州糖尿病学会(ミュンヘン。2018)で発表されていた内容が、2019年の学術論文になっていたので、ご紹介します。臨床治験第1相の新薬です。 PCSK9 とは、LDLコレステロールを、1週間に1回の注射で、劇的にさげる特効薬のことです。すでに、商品名としては、「レパーサ皮下注」製剤として、広... 続きをみる
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以前、SGLT2 阻害剤で、体外から1日400キロカロリーのエネルギーが排泄されると、本来なら、エネルギーがでるのだから、萎えるはずなのが、逆に、握力が増す、つまり、省エネルギー体質になることは、握力のような重要な筋力を保持するという論文を発表しました。 Sano M, Meguro S, Kaw... 続きをみる
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Head to Head 試験 SUSTAIN7@バルセロナ
Head to Head と呼ばれる試験があります。 日本の製薬メーカー同士では、お互いの製剤をぶつけあって比較するのを遠慮する傾向があります。例えば、内服薬のGLP1(インクレチン)製剤、DPP4阻害剤、であれば、ほとんど必ず最初に発売されて最もうれていたDPP4阻害剤、シタグリプチン、と、新薬... 続きをみる
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欧州糖尿病学会、バルセロナ、2019からのレポートです。 Efficacy and Safety of liraglutide vs Placebo in children and adolescents with type 2diabetes; the ellipse randomised tr... 続きをみる
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インスタを利用するだけで、食事療法や運動療法が管理指導できないかの実験を始めました。インスタに、キーワードを入れるだけで、該当する食事の食べ方が、即、分かるとうものです。iPhoneをお持ちであれば、iryoo.com のアプリをダウンロードすればいいのですが、それも面倒なことがあります。いつも利... 続きをみる
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今日は、九州で講演会に参加してます。食事療法と運動療法との最近の話題をレポートします。講演者は、岐阜大学、、内分泌代謝病態学教授 矢部教授です。 ダイエットに役立つ部分だけ、サマリーでお伝えします。赤文字の部分は私見です。 ===================== 野菜をお米の前に食べると、イン... 続きをみる
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今週から、ビクトーザのペンが、変わりました。沢山の方に、読んでいただきたいので、あえて、新着ブログに、再度、してみます。現在、マニュアルも制作中です。 本日より、ビクトーザが、1日、1.8mgまで、増量できることになりました。 1本に18mg、入っているので、1日、1.8mgであれば、10日分にな... 続きをみる
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実は、欧州糖尿病学会では、次世代のGLP1製剤である、セマグルティド(商品名、オゼンピック)についてのプレゼンが多くありました。 私の外来でも、一般公募はしていませんが、特定の患者さんには、個別に、セマグルティドをお渡しするケースがあります。ただし、本当に、申し訳ないくらい高額な金額になるので、あ... 続きをみる
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以前、フランスは、GLP1 のコストが、あまりにも高いので、国をあげてコストカットしようとしているという内容の、お話をしました。そこで、ふと、思い出しました。あの、Efpeglunatide (エフペと略します。) https://muragon.com/dashboard/confirmEntr... 続きをみる
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経口のGLP製剤は、2年前の、2017年の、欧州糖尿病学会、リスボンで発表されました。その時、その場所で、いあわせたので、動画として保存してありました。2年前は、まだ、こんなベーシックな研究していたんでしたね。今は、既に経口GLP1を服用しているのは、万を超えていることでしょう。ここまでくると、日... 続きをみる
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世界の流れは、GLP1作用を使って胃排泄速度を落とし、血糖をさげ、体重を減らす、そういう方向に走っていたら、日本の武田薬品が、糖尿病では要注意、という学会発表を公開してました。 Real -World Evaluation of Economic Burden for Diabetic Gastr... 続きをみる
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日本も、この流れに負けられません。Tirzepatide (チルゼと略します。)の日本人のデータが公開されました。薬は、以下のような形で、39個のアミノ酸で構成されています。GLP1だけでなく、しっかりと、GIPをも刺激する新薬です。GIP/GLP1アゴニストと言います。1週間に1回、注射するだけ... 続きをみる
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フランスのサノフィ製薬も、この抗肥満治療の流れに黙ってはいませんでした。 欧州糖尿病学会では、P765に、しっかり公開されていました。 薬の名前は、Efpeglunatideです。発音しにくいので困ります。エフペと省略しておきます。結論から話すと、「サクセンダ」の臨床試験と同じ対象で、行っています... 続きをみる
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ゴールは、GLP1/GIP/Glucagonアゴニストですね。
これから、T先生と合流します。ようやく、日本の医師と話しをする時間ができました。今回の糖尿病学会では、最終ゴールが見えました。 GLP1受容体作動薬、だけでなく、 GIP受容体作動薬、と、さらに、 グルカゴン受容体作動薬、 この3つの受容体を刺激するホルモンが、未来の夢の糖尿病治療薬になることでし... 続きをみる
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中国では、PEX168という1週間に1回注射のGLP1製剤が、治験の第3相にはいっているとのことです。 中国の体型は、日本と似ています。 そして、その結果は、HbA1cを改善したが、体重は減らない、というものでした。 トルリシティと、とても似ています。正直、ダイエット用の新薬とはいえないみたいです... 続きをみる
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海外に来て、Google検索をすると、嬉しい事があります。 GLP1ダイエット でGoogle検索をすると、必ず1位なんです。それも、22万2000とある関連サイトの中で、1位なんです。 広告バナーが除去されているからなのでしょう。Googleから高額な広告を買っているサイトは、Googleに広告... 続きをみる
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卵子とミトコンドリアとの関係は親密です。もともと、ミトコンドリア遺伝子は、卵子を通じてしか子孫に遺伝しないので当然といえば当然なのですが。 ミトコンドリアは卵子の質と大きく関係していて、ミトコンドリアの働きが弱まることで卵子の働きも弱ってしまいます。ミトコンドリア機能を上げることで、卵子の質は上が... 続きをみる
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いわぶっちゃんが、「男は黙って、GLP1 ]というブログを書きましたよね。 DeDronzo先生のスライドには、何度も、ROSが消える、という文字がでてきました。これは、「活性酸素を無くす」ということです。 活性酸素は、様々な病気の元となります。 酸化ストレスの原因物質です。そして酸化ストレスは、... 続きをみる
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今は、スペインは、11時です。12時から、イメグルミンの講演会が発表されます。期待が大きくて、シャワーをあびて、これからホテルを出発します。 ところで、私が、本当にミトコンドリアを専門としているのか、を疑われている方も多いかと思います。なので、過去に制作した動画をyouTubeにアップしました。お... 続きをみる
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体重の減少曲線は、注射のセマグルタイドが、極めてシャープで、30週まで直線的に、落ちていきます。 注射セマグルタイドは、10%以上の体重減少を認めるのが、10%を超えています。サクセンダより、やや劣るのが気になります。 ビクトーザの、1.2mgでは、途中で停滞期になり、体重の減りは鈍化します。やは... 続きをみる
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欧州糖尿病学会からのライブレポートです。 二重盲検試験で、プラセボと実薬群を、交互に変えて、食事負荷試験をした結果が報告されました。対象者は少ないでした。 この試験は、BMIが、20~36 の人を対象にしているので、「ダイエット向け」の試験としては注目されます。 その結果、食後高血糖が顕著に改善し... 続きをみる
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GLP1ダイエットに限らず、一般に、すべてのダイエットで、急激に体重が減少すると、胆石が起こりやすくなりやすい事が知られています。 特に、胃を切除して、体重が激減した場合には、頻度が高く起こりやすいことが知られています。抗肥満薬のゼニカルでも頻度が高くなるという報告があります。そして、リラグリチド... 続きをみる
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BMI(Body Mass Index)が増加すると中性脂肪(以下TG)値は増加し、HDLコレステロール(善玉コレステロール:以下HDL)値は低下します。これが肥満による脂質異常症の特長です。 糖尿病やメタボリックシンドロームがある場合、体重やウエスト周囲長が減ると、HDLが上昇し、LDLコレステ... 続きをみる
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脂肪を燃やせる! 脂肪肝をとる! 内臓脂肪を減らす! まるで、テレビの宣伝のような新薬。 ミトコンドリアを活性化させ、血糖値をさげる! イメグルミン 9月18日、発表されます。大規模臨床試験の結果だと思います。6月のサンフランシスコ、アメリカ糖尿病学会では、1つも発表がなかったのは、臨床治験の段階... 続きをみる
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将来、期待される、新たな抗肥満薬としては、 ● 中枢性作動薬 (かつての、リモナバンのような薬剤。ただし、市販後に自殺例がでないことが条件となります。) ● 消化管ホルモンや、インクレチンを標的とした薬剤(現在、抗GIP/抗GLP1受容体作動薬が、イーライリリー社などから、開発され、治験のPhas... 続きをみる
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暴飲暴食、過食をしている人で、それで、肥満になっている人に、単に痩せたいからという理由で、GLP-1受容体作動薬、つまり、GLP1ダイエットを勧めると、 「寂しくなりました。先生。」と言われることがあります。 食べることで、ストレス解消をしていたからです。 同じ体験が、有名な抗肥満薬の「リモナバン... 続きをみる
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昨日も、今日も、日々、糖尿病外来を行っていて、HbA1cが6.5% 以下の患者さんが急増し、すでに半数以上から3分の2以上は、良好な血糖コントロールです。 ところが、日々の外来で、では、どのくらいの患者さんが、肥満を解決しているかと考えると、半数以上が解決していません。あいかわらず、肥満のまま、と... 続きをみる