経口セマグルティドの研究、その1
セマグルティドは、GLP1受容体作動薬です。既に海外では発売されている新GLP1製剤ですが、注射製剤ですら「抗肥満治療薬」としての承認はおりていません。つまり、元々は、GLP1注射薬です。一部の美容外科は、あたかも新GLP1製剤、つまりセマグルチド、商品名、オゼンピックが海外で「痩せるホルモン」として承認されたかのような宣伝広告をしていますが、それは、100%嘘の広告PRです。だまされてはいけません。
今回の動画は、セマグルチドの注射製剤であったもの、それに工夫を加えて、内服できるようにしたのが、経口GLP1製剤です。つまり、経口セマグルチドの研究です。もちろん、内服薬です。だから注射が怖いという方には待ちに待った薬剤ということができるでしょう。
今、医療業界では、この「経口GLP1製剤」は、次世代のGLP1製剤として最も注目を集めている「新薬」候補のひとつです。新GLP1、といったら、数々の候補がありますが、その有力株のひとつです。この動画は、その基礎的な知識を欧州糖尿病学会で発表された内容のひとつです。
この動画は、欧州糖尿病学会2017年、リスボンにいき参加し聴講してきました。その内容をメモした内容です。2年前なので基礎的研究内容になっています。ただ、なぜ、この薬が胃から吸収されるのか、の作用機序が理解しやすくなっていると考え公開してみます。
本来は、医師向けの講演内容であり、一般の方には難しいと思われますが、もし、大変でなかったらご覧下さい。
糖尿病の治療薬としては、大変、期待される薬剤ですが、ダイエットの薬剤としては、どうなるかは、今後の更なる検討が待たれます。