寂しくなりました。先生。
暴飲暴食、過食をしている人で、それで、肥満になっている人に、単に痩せたいからという理由で、GLP-1受容体作動薬、つまり、GLP1ダイエットを勧めると、
「寂しくなりました。先生。」と言われることがあります。
食べることで、ストレス解消をしていたからです。
同じ体験が、有名な抗肥満薬の「リモナバン」でも経験したことがあります。
こうした受診者の方には、単に、「痩せるから」という理由で、GLP1ダイエットを気軽に勧めるのは危険です。
寂しくなって、自殺を考える人もいなくはないからです。リモナバンが、発売中止になった最大の理由は、自殺者を増やしてしまったからでした。だからこそ、
このブログ、、これだけ詳しい内容を、じっくり記載しているのには、そういう私なりの理由があります。
GLP1ダイエットは、決して、そういうさまざまなシチュエーションを理解している医師でないと、安全な治療であるとはいえないということです。
特に、私の問診では、「なぜ太ったのか、なぜ痩せたいのか」を、丹念に聞いていきます。薬の効果を押し付けるより、そうした「なぜ太ったのか」を聞いておいたほうが、ダイエットは成功しやすいからです。その原因因子を取り除くのが、最初のダイエット治療の1歩となります。
そういうメンタルな部分にも、治療の突破口をみいだせない医師は、一般的に、とおり一辺倒の回答や助言しかできないことでしょう。
私は内科医なので、ときによっては、睡眠薬や、抗不安薬も処方できます。そういう薬剤が、サクセンダと相乗効果がある場合が多いです。
睡眠薬や抗不安薬も処方しない医師が、ダイエット治療を、しかも、本物の医師が行うダイエットを行っているのかと考えると、ちょっと、恐ろしいと思うときもあります。
GLP1ダイエットで、最も大切なのは、医師による詳しい問診、のはずです。