一人っ子から、TWIN(ふたりっ子)時代へ
GLP1の時代は、GLP1単独治療から、他のホルモン(GIP, Glucagonなど)の配合した、ふたりっこの時代になりそうです。次の時代のキーワードは、dual incretin receptor activationですが、それを、一言で表現すると、「ツインクレチン」の時代になるかもしれません。Twinが主流になる時代は、本当に来るかもしれないです。
Diabetes and obesity treatment based on dual incretin receptor activation: 'twincretins'. - PubMed - NCBI
これを英訳してもらうと、解ります。
糖尿病治療薬から開始して、ダイエット分野に進出するかは不明です。ひとつだけ期待できるのは、GIP/GLP-1アゴニストを開発している製薬メーカーは、イーライリリー社ということです。ノボノルディスク社と、がちの競合なので、先行するセマグルチドやサクセンダを、置き換えられるような市場戦略で発売するかもしれません。
Twincretin製剤としては、ファーストインクラスとみなされ、画期的新薬とみなされます。ファーストインクラス製剤とは、特に新規性、有用性が高いと、従来の治療体系を大幅に変更されてしまう独創的な医薬品が、そう呼ばれます。そういう場合、価格設定は、ノボノルディスク社より、後発に見えるイーライリリー社の製品は、強気になれば市場の置き換えを狙うため、かなり低価格にする傾向があります。そうなると、ノボノルディスク社が発売している強気の価格体系が崩れ、この市場はセレブだけが利用できる市場ではなくなる可能性があるわけです。
どの世界でも、競合がいると、価格は安くなります。
なので、早くTwinが生まれればいいな、、と思う次第です。
Diabetes and obesity treatment based on dual incretin receptor activation: 'twincretins'. - PubMed - NCBI
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/27160961