GLP1受容体作動薬、つまり、GLP1の注射製剤なら、何でも痩せると思い込んでいる医師もいれば、そう説得されてしまう患者さんも多いようです。それによって無駄な時間や、無駄な支出をさせられてしまった、というお問い合わせが多くあります。これを、トルリシティ被害と呼んでおきます。

このブログでは何度も、トルリシティは、痩せないGLP1製剤であることを述べています。ですが、それでも医師から、GLP1受容体作動薬だし、痩せるからといわれて処方されてしまい、被害に遭われている方が多く、かつ、増えていそうな様相です。なので、一度、図表をもって説明してみます。詳細は、オンライン診察の時に、ご説明します。

トルリシティでは、併用薬によって、体重が増えることもあるくらいの、弱いGLP1注射製剤です。詳細な理由は、書籍に詳しく解説しておきました。そして、欧州糖尿病学会でも、トルリシティが効果があるのは2型糖尿病で、かつ、BED(Beinge Eating Disorder:ドカ食い異常症）を止める時くらいなもの、という発表があったように、限定的な異常亢進状態を止める時には役立つという理解が、通常の糖尿病専門医の見解なのです。

書籍は、インクレチン関連薬の臨床Plus　です。iryoo.com、アプリの中でも、読むことができます。ぜひ、アプリをDLして、お読みください。