「 まちがいだらけのダイエット」の 連載

　元女子プロレスラーが、ハトムギを食べてやせたという本を書いています。ハトムギ茶、ハトムギ入り玄米ご飯、ハトムギフレークなどでやせたように書いてありますが、よく見れば低エネルギー食と運動によってやせたことがわかります。

ほぼまちがい
　有名人が良く出版する「○○でやせた」という類の本は、実際にやせた人が書いているので説得力があるように思いがちですが、ほとんどが基本的にふつうの低エネルギーの食事と、それに伴う多くの努力でやせています。

　しかし、それでは本としてセンセーショナルではないため、特に一つの食品や体操などを取り上げ、大げさなタイトルにして出版されることが多いようです。

　ハトムギのように、問題のない食品で、栄養バランスの良い低エネルギーの食事に組み込める食品であれば問題ないのですが、それでも、タイトルだけ見て、ハトムギだけでやせたような表現に惑わされると危険です。

出典　 まちがいだらけのダイエット
鈴木吉彦 著　(株) 保健同人社 発行　　　　　　　　　

コロナ禍で外出するな、と言われるし、着ている洋服が冬ものになって、重くなると、なおさら、運動したくなくなります。

それによって、体重も減らない、血糖値も下がりません。

運動不足が悪循環になって、足腰が弱くなります。それも、拍車をかけます。

コロナ禍によって、糖尿病は悪化しています、と、NHKのニュースでありました。

同様に、コロナ禍によって、肥満も悪化してます、というニュースは、なさそうです。

ですが、臨床現場は、あきらかに「体重が減りにくい」という、そういう雰囲気がただよっています。体重が減らない理由を、洋服のせいにできる、という油断も、あるかもしれません。

コロナ禍で、会食の機会がへっています。

かわりに、「忘年ゴルフ」という機会が増えたそうです。運動が増えるから、痩せるか？と思いきや、そうでもなさそうです。

「運動しているはずなのに、体重が減らないのは何故？」と医師は質問します。

すると、、

「忘年ゴルフの後に、飲み食いしてしまうんです。お酒も入る。食欲も増す。運動したから大丈夫だろうと思って、ついつい食べる。よって、体重が減らないんです。先生。」

こんな返事が戻ってきます。

運動しているから、食べてもいいだろうと、かってに、思ってしまうのが油断です。
運動して、カロリーを消費するのは、かなり大変です。

逆に、「運動したから安心」と思って、食べてしまうほうが、よほど、減量に不向きになります。