マンジャロが、代謝指標に及ぼす影響とは?
より引用改変。
背景:マンジャロは、2型糖尿病(T2D)患者において、グルカゴン様ペプチド1受容体作動薬であるdulaglutideと比較して、ヘモグロビンA1c(HbA1c)および体重を大幅に減少させました。
血糖コントロールの改善は、血中三酸化グリセリドおよびリポタンパク質マーカーの低下、およびβ細胞機能およびインスリン抵抗性(IR)マーカーの改善と関連しており、これらの効果は体重減少に部分的にしか帰せられませんでした。
目的:マンジャロによる血漿代謝物の変化を評価する。
デザイン:フェーズ2b試験の参加者は、26週間、皮下投与のマンジャロ、dulaglutide、またはプラセボを毎週無作為に割り当てられました。追加的な探索的代謝物および脂質組成分析が実施されました。
設定:追加解析。
参加者:T2Dを持つ259名の被験者。
介入:マンジャロ(1、5、10、15 mg)、dulaglutide(1.5 mg)、またはプラセボ。
主要評価項目:マンジャロによる代謝物の変化は、多重性補正を使用して、基準値、dulaglutide、およびプラセボと比較して評価されました。
結果:26週後、高用量のマンジャロは、IR、肥満、および将来のT2Dリスクに関連する代謝物および脂質のクラスタを調節しました。分岐鎖アミノ酸、直接代謝産物であるグルタミン酸、3-ヒドロキシイソ酪酸、分岐鎖ケト酸、および間接生成物である2-ヒドロキシ酪酸が、基準値およびプラセボと比較して減少しました。
変化は、マンジャロと比較してdulaglutideで有意に大きく、HbA1c、ホメオスタシスモデル評価2-IR指数、およびプロインスリン値の低下に直接比例しました。代謝物の変化に比例して、三酸化グリセリドおよびジグリセリドは、基準値、dulaglutide、およびプラセボと比較して有意に低下し、より短くて飽和度が高い種類に偏りが見られました。
結論:マンジャロは、体重を減らし、血糖コントロールを改善し、T2Dリスクおよび代謝異常に関連する代謝物を独自に調節し、代謝健康の改善に一致する方向で変化させます。
これらの結果は、マンジャロがT2D患者において、体重減少や糖代謝に関連するマーカーの改善に加えて、代謝ヘルス全体の改善を促進する可能性があることを示唆しています。今後の研究で、マンジャロの長期的な効果や安全性についてさらに検討されることが望まれます。