糖尿病治療薬:マンジャロの処方をご希望の患者様の方々へ

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糖尿病の新薬:マウンジャロ(mounjaro)に関係した学術論文や、トピックス、ニュースなどを、要約して掲載していきます。糖尿病患者様の皆様の、学習用素材として、ご利用ください。

インスリン療法にマンジャロを追加する場合

Effect of Subcutaneous Tirzepatide vs Placebo Added to Titrated Insulin Glargine on Glycemic Control in Patients With Type 2 Diabetes: The SURPASS-5 Randomized Clinical Trial - PubMed
 から引用改変。


この研究は、インスリングラルギン治療に不十分な血糖コントロールを示す2型糖尿病患者において、マンジャロが有効であることを示しています。マンジャロは、GIPおよびGLP-1の両方に作用する双方向作動薬であり、GLP-1はインスリン放出を刺激する一方、GIPはグルコース依存性のインスリン放出を刺激することで、血糖コントロールを改善することができます。本研究は、475人の患者を対象に、ランダム化比較試験として実施されました。


患者は、1週間に1回、5mg、10mg、または15mgのマンジャロまたはボリュームマッチドプラセボを40週間投与されました。主要評価項目は、40週間時点でのグリコ化ヘモグロビンA1c(HbA1c)の基準値からの平均変化でした。第2の評価項目には、体重変化および指定されたHbA1cレベルの達成率の平均変化が含まれました。


結果として、マンジャロは、グリカゴン様ペプチド-1受容体作動薬のプラセボと比較して、40週間後のHbA1cの平均変化に有意な改善をもたらしました。特に、10mgのマンジャロ群と15mgのマンジャロ群では、HbA1cの平均変化が-2.40%および-2.34%であり、プラセボ群の-0.86%と比較して、有意な差が認められました。また、マンジャロは体重の減少にも関与し、5mg、10mg、および15mgの各群で有意な減少が認められました。


副作用としては、下痢や吐き気が報告されました。ただし、治療を中止する必要があるような重篤な副作用は報告されていませんでした。


これらの結果から、マンジャロは、インスリングラルギン治療に不十分な血糖コントロールを示す2型糖尿病患者において、安全かつ有効な治療法であることが示されました。また、治療が完了した患者の割合が非常に高かったことも特筆すべき点でした。全体の94.9%の患者が治療を完了し、治療中止率は3%から18%の範囲でした。


この研究は、インスリングラルギン治療に不十分な血糖コントロールを示す2型糖尿病患者に対して、マンジャロの有効性および安全性を評価する最初の試みであり、重要な臨床成果であると言えます。今後、より広範囲な患者集団を対象に、より長期間の治療を含む研究が必要ですが、この研究は、2型糖尿病の治療において新たな選択肢があることを示しています。

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