サクセンダペンの空気抜きの意義
空気が入ると、確かに皮下組織に空気が入りますが、それは、さほどたいしたことではありません。
では、なにが問題なのでしょう?
それは、ペンを抜いた時に、プランジを押した時に圧迫されていた空気が、急に膨張するので、針先が皮膚からでた後でも、膨張した圧力で、針先から液がでてしまい、もったいないからです。
これは、物理の問題ですが、わかるでしょうか?
いずれ、4コマ漫画で、解説してもらおうと思います。
ところで、何故、こういう事を知っているか?って? 思われるかもしれませんが、
その理由は簡単です。
私が、インスリン注射のペン型タイプについて、日本で最初に一般向け教科書を書いた筆者だからです。本当、すごく懐かしい本で、こういう機会がなければ忘れているところでした。
南江堂から出版した書籍で、当時は、1製剤のために「正しい知識」を書く、出版するということ自体が画期的なことでした。
鈴木クリニックは、山形県の中山町字長崎にあった郷里にあった父の「鈴木医院」を、ちょっと変更して、「医院」を「クリニック」にしたものでした。院長は父で、私は副院長でした。