食欲中枢を抑える新GLP1薬剤:GL0034
アメリカ糖尿病学会2020の発表です。「過食症」で悩んでいる方にとっては、朗報となることでしょう。とはいえ、国際的な糖尿病学会において、こうした肥満症や過食症を抑える薬剤についての発表が、近年、急激に増えたことには、驚きを隠せません。
世界の学者たちは、本当に「肥満を治そう」としているのです。
946-P — 2020 ADA
The GLP-1 Receptor Agonist GL0034 Activates Central Regions Controlling Glucose Homeostasis and Feeding Behavior
結論だけ、解説すると、新しいGLP1受容体作動薬、つまり、GLP1ダイエットの新薬は、自律神経系統を介して、脳中枢神経に作動し、エネルギー代謝の均衡をコントロールし、過食症を治してくれる可能性があるようです。
それによって、食事の嗜好もかわり、食べる事に対するモチベーションも、変えてくれるということです。要するに、ガツガツと食べたいという自分の「欲求」を、この新薬は、消し去ってくれることができます。
どうしても食べたくてしかたがない、どうしても食事制限はできない、だから、太ってしまった、だからコロナ太りになってしまった、と考えている方がたには朗報になる新薬が登場しそうです。
Conclusion: These results indicate that SC injection of GL0034 activates several central brain regions, which control energy homeostasis through regulation of autonomic nervous activity and feeding behavior, potentially impacting food preference and motivated feeding behavior. These central effects may combine with the direct stimulation of pancreatic beta cells and insulin secretion by GL0034 to ensure efficient control of glucose homeostasis.