インスリン注射をやめてGLP1に変えよう
アメリカ糖尿病学会2020の発表です。ですが、これは、日本人のデータです。
91-LB — 2020 ADA
Study of Glycemic Variability and Hypoglycemia Using Continuous Glucose Monitoring in Type 2 Diabetes Mellitus Changed from Basal-Bolus Therapy to Basal-GLP-1RA Therapy
これは、CPRが、2.9 ng/ml もある2型糖尿病にしては、十分に自分の膵臓からインスリン分泌できる状態のある対象者で、切り替えをした18名の調査でした。
こうした患者さんに、Basal - Bolus のインスリン治療を、GLP1治療に変えるわけですが、Bolus のインスリン量は1日で、12.6ユニットが平均とのことです。
通常、こんなに少量のインスリン量で、Basal - Bolus 治療をしていることのほうが、珍しいのですが、当然ながら、GLP1治療に切り替えられるのが、糖尿病の世界では当然です。
かつては、日本では、2型糖尿病における頻回インスリン療法が、頻繁に臨床現場で利用されていました。しかし、もはや、日本における、こうした治療が陳腐化していること自体が、世界では、珍しいと考えられたのかもしれません。
こういう話は、書籍としては、以下のように、2008年に出版されていますが、ちょうど、GLP1治療の登場時期と合致しているのかもしれません。今では、このようなタイトルは、糖尿病臨床では、普通のことになっています。