体外にエネルギーを入れない役割
GLP1は、GIPという、同じインクレチンというホルモンと比較して論じられます。
GIPは、体内にエネルギーをしまいこむ、役割とホルモンと考えられています。それに対して、GLP1は、体外にエネルギーを持ち込まない、もちこんだら、血糖値をあげるということに使わないで、脂肪細胞や筋肉細胞にエネルギーをしまいこむ、という役割を担います。
GLP1ダイエットをしていて、途中で、痩せにくくなるのも、このバランスが微妙に「均衡」を保っている機構があるからです。
GLP1が分泌されて、インスリンが分泌されると、血糖は脂肪細胞へエネルギーを移行させます。あるいは、筋肉内でのグリコーゲン合成を推進します。
ここがとても大切なことで、GLP1ダイエットは、もともと、抽象的には末梢細胞を元気にする、ホルモン治療です。
特に脂肪細胞は合成に、筋肉内ではグリコーゲン合成に作用する治療法です。
エネルギーが消費されて、どんどん、脂肪が分解し、グリコーゲンも筋肉内から枯渇して、いわゆる「消耗していく」状態とは、全く逆の状態を創るのがGLP1ホルモンです。
ですから、ビタミン不足などには、陥りませんし、ビタミンやサプリなどの補充も、全く不要です。
むしろ栄養価のある食材を少量、食べ、それを効率よく体内で利用します。
食欲が低下する分、食べる食事は「貴重」になりますから、「少量の食事をおいしくたべ、消耗することもなく、ビタミンやサプリも一切、必要とせず、健康的に、糖の利用を合理化する作用機序」をもっていると言えます。
体内にエネルギーをいれようとはせず、いったん、体内にはいったエネルギーは、非常に効率的に使おうとします。車で例えると、不完全燃焼していた車が、ハイブリッドカーになるようなイメージです。