医療情報の総合サイトへの取り組み(事例:@ソニーコミュニケーションネットワーク) 7
得る、ネットワーク環境の整備が求められるようになったわけだ。このテーマに向けて先陣を切ったMy Mediipoの意義をご理解いただけただろうか。
■ワン・トゥ・ワンを適用したねらい
さて、ここであらためて気になるのが、MyMediproにワン・トゥ・ワンの考え方を取り入れたねらいが、どこにあったのかであろう。この点について、プランニングからコンテンツの整備に至るまで、サイト運営の全般をプロデュースしてきた鈴木芳彦医師(SMHプロジェクトマネージングディレクター)は、次のように語っている。
「医療の世界は専門分野が非常に多岐にわたっており、そのすべてを一つのウェブページの中で網羅しようとすると収拾がつかなくなってしまいます。率直なところ、今あるMedical Professionでも情報量が多過ぎるというのが実感です。すでにIP(情報提供者)の数もトータルで五〇社を上回っており、そうなると新着情報を整理することすら困難になってきます。そこにワン・トゥ・ワンのメカニズムを適応することで、利用者はそれぞれの専門分野に特化した情報を得られるようになり、逆にIPの側にとってみても、ターゲットとする人に向けて、タイムリーな情報を提供することが可能をなります。このようにワン・トゥ・ワンへの潜在的なニーズは高まっていたわけで、まさに機は熟したといったところでしょうか」