GLP1で、勝つ
7月場所が終わり、また、お相撲さんたちが来院されました。もちろん、GLP1を利用して、力をつけますが、GLP1注射製剤のような「薬理学的高濃度を利用した治療」はしません。DPP4阻害剤という「生理学的な高濃度を利用した治療」で、血糖コントロールをしていきます。
もちろん体重は150kg以上。体重計には乗れません。なので、体重の話題はなしで、今場所の「勝率」の話になります。
すると、HbA1cが高かった重度の糖尿病だった患者さんたちが、あっという間に、HbA1cが6%台になります。そして、勝率を上げていました。
生理的なGLP1濃度を高める治療では、ダイエットはできないですが、力士の力をつけることができています。かつては、インスリン療法で野球選手(ガリクソン投手など)を応援していましたが、今は、GLP1で、相撲選手たちの担当主治医になる事が増えてきました。
お相撲さんの場合、処方箋(治療のレシピー)は、私が決めます。でも、実際の薬は、相撲協会が維持している診療所から、無料で、貰えることになっています。幕内力士の中に、どんどん、知り合い力士ができて、相撲シーズンが楽しみになってきました。