ケナコルト vs GLP1
ゴジラの最新作:ハリウッド版の映画(DVD)を観ていたら、怪獣にも、人類のためになる怪獣がいて、人類を滅ぼす怪獣を戦わせるという脚本でした。
であるならば、花粉症のシーズンに、「ケナコルト」という副腎皮質ホルモンの皮内注射をしつつ、それによって食欲が亢進してきたら、GLP1の皮内注射を同時に薦めれば、ケナコルト(副腎皮質ホルモン)による体重増加の副作用を予防でき、かつ、高血糖にもならない治療ができるのではないか、と、発想するわけです。
「ケナコルト、先生のところで注射できませんか?」という花粉症が重度の患者さんからの依頼もうけて、調べてみました。
https://pins.japic.or.jp/pdf/newPINS/00052573.pdf
をみると、「花粉症」に保険適応承認がなされているようです。であるならば、できなくはない、と考えます。かつ、糖尿病が禁忌という表現もないわけですから。
このように、医療現場では、「毒をもって毒を制す」ではなくて、「薬をもって薬を制す」という発想も、ありかもしれません。
東京エリアでは、調布や町田など西側には、ケナコルトを提供する医師が、沢山、散在しているようです。この時期は、駐車場にはいりきれないほどになるときいています。であるならば、GLP1とケナコルトとの併用療法であれば、より安全な治療として、「花粉症キャンペーン」の中の、メニューとして考えれるかもしれない、と考えました。
来年の話題になりますが、いかがでしょう。問題は、ケナコルトは「保険承認薬」なのですし、自己注射用には作られていない点かもしれません。
こういう提案は、私のように、重度の花粉症をもつ医師しか、発想はしないでしょうね。