糖尿病分野では、どんどん抗肥満薬が開発中です。
マネしかできない、美容整形外科医には、正直、参入を拒否してほしいくらいです。笑。
以下、一部、引用。詳しくは、原文をお読みください。
米・Louisiana State University SystemのSteven B. Heymsfield氏らは、抗アクチビンⅡ型受容体(ActRⅡ)モノクローナル抗体bimagrumabを肥満の2型糖尿病患者に投与する第Ⅱ相プラセボ対照二重盲検ランダム化比較試験(RCT)を実施。プラセボ群と比べ、bimagrumab群では体脂肪量が20%有意に減少するなど著明な効果が認められたことをJAMA Netw Open(2021; 4: e2033457)に報告した。
4週ごとの投与で48週治療
米国ではプライマリケア受診患者の半数超が過体重・肥満であり、その多くがインスリン抵抗性や慢性炎症、2型糖尿病などを合併している。しかし生活習慣の改善や運動のみでの減量は長期継続が必要な上、成功率が低く、肥満手術は適応が限られる。
ActRⅡは骨格筋量の負の制御に関与しており、細胞内のシグナル伝達阻害により脂肪組織量が顕著に減少することが知られている。Heymsfield氏らは、2017年2月~19年5月に米英の9施設で過体重または肥満の成人2型糖尿病患者78例を登録。4週ごとにbimagrumabを投与する群(10mg/kgを静脈点滴)とプラセボ群に1:1でランダムに割り付け、48週間投与した。両群とも試験期間中に食事・運動カウンセリングを受けた。
主要評価項目は、48週時における総体脂肪量のベースラインからの変化、副次・探索的評価項目は48週時における除脂肪量、ウエスト周囲長、HbA1c値、体重のベースラインからの変化とした。
体脂肪が20%減少、除脂肪量は3.6%増加
ベースラインの患者背景(いずれも平均値±標準偏差)は、年齢60.4±7.7歳、BMI 32.9±3.4、体重93.6±14.9kg、総体脂肪量35.4±7.5kg、HbA1c値7.8±1.0%であった。
有効性に関する結果(48週時の変化)は以下の通り。
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Heymsfield氏らは「抗ActRⅡモノクローナル抗体bimagrumabの48週投与により、成人2型糖尿病患者の過剰脂肪と代謝障害を安全かつ効果的に改善できた」と述べ、これまでの肥満治療薬との違いとして、除脂肪量を減らさずむしろ増加させた点を強調している。