絶対、無理!と思う薬剤は処方しません。
インスリンの歴史には、様々な歴史があります。
特に、ノボリンというインスリンには、ノボリンN注、ノボリンR注、ノボリン30R注には、親しみがありました。
ですが、ノボリン10R、ノボリン20R, ノボリン40Rという製剤が発売された時には、あまりの煩雑さに、誰ひとりとして、外来で処方した事がありませんでした。絶対、こんな微調節は無理と自分自身で考えたからです。自分が処方されたら、絶対、嫌、と思いました。なぜなら、たいして、ノボリン30Rと変わらないからです。
そう私がおもっていたら、いつのまにか、ノボリン10R、ノボリン20R, ノボリン40Rは、市場から消えてしまっているようです。
同じ事が、リベルサスでも、言えます。
朝、起きて、ぼっとしている時、なにかしら口にいれてしまいます。
夏であれば、起きてのどがかわいていれば、かならず水分を補給します。
冷蔵庫に麦茶があれば、必ず、それを飲みます。
ですが、リベルサスは、そうした習慣がある人には、絶対にむいていません。つまり、私には、服薬が絶対に無理、な薬剤なのです。
という事もあり、これまで、かりに糖尿病外来であっても、リベルサスは、誰ひとりにも処方したことはありません。これからも処方することはない、と思います。