古すぎる、ホリエモンの知識。
年間1万人が足の切断。
ホリエモンが言っているのは、糖尿病の世界では、はるか30年以上も前の話です。
足の切断、なんて、この10年、私は見たことがありません。
東京都済生会中央病院にいた時も、私の専門は、「糖尿病神経障害」
つまり、足の神経が麻痺して、最終的には、足の切断にいたるという病状を治すのが専門でした。
ただ、それは血糖コントロールが今より遥かに悪かった時代の頃です。
現代のようにHbA1cが7%未満がざらにいるような時代になると、糖尿病の足を切断するような患者は極めて、稀です。
ホリエモンは、よく他人に対して、こう言います。
「何をまちがって時代錯誤のようなこと、言っているんだろう」
とか。
私も、糖尿病専門医として、ホリエモンに対して言いたいと思います。
「何をまちがって、内科医1年目みたいなこと、言っているんだろう」
と。
自分の専門分野以外のことで、しったかぶりするのは、辞めたほうがいい、とホリエモンに助言したいと思いました。
しかも、SGLT2阻害剤を「最新情報」と言っていること自体が、不勉強です。素人にとっては、最新に見える薬かもしれませんが、私自身にとっては、もはや「古い薬剤」です。
