日本よりも、香港のほうが、医療費が高くて、優秀な医師がいるため、日本にこれないし、通訳が雇えない中国の人たちは、かつては「香港」にいってました。それだけ「香港」は、医療従事者が優秀で、かつては英国支配下だっただけあって、英語で情報を収集したり、世界最先端の医療を行っている医師たちが多かったのでしょう。かつ、医療費が高くても、中国本土から、最先端医療を受けたいという人たちが集まるので、高額医療でも、潤っていたのだろうと思います。

おそらく、だから、２０２０年では「平均寿命」が世界１位だったのでしょう。

ところが、民主派が弾圧されると、「中国にいる医師」たちと、同じ待遇になる可能性があります。病院は「国立病院」になるかもしれません。原則、中国では「自由診療のクリニック」はありません。歯医者くらいだそうです。あくまで国家が管理する「保険診療のクリニック」だけがあります。上海では、「自由診療のクリニック」は、ひとつもないと聞いたことがあります。

となると、「香港」では「自由診療としてのサクセンダ処方」などは難しくなることでしょう。「香港」でサクセンダが処方できなくなると、肥満が増えて、これまでのように、「世界１位」の平均寿命ランキングから凋落するかもしれません。

かつても沖縄がそうでしした。１９８０年から２０００年頃までは、平均長寿ランキング１位（最高位）だったのが、体制がかわって、食生活の欧米化が始まっただけで、肥満や生活習慣病が急増して、今では、１位は１位でも、最下位の１位です。

自由を奪われた香港市民の、体系や肥満や糖尿病がどう変わっていくかは、分かりませんが、長い将来、沖縄と同じような形にならないのかな、と心配してます。中国への「注射器」の持ち込みは、かなり厳密にチェックされますから、香港からのメディカルインバウンドはないとは思います。

香港の医師たちの「保険制度」は「中国化」していけば、医師たちへの報酬も、自由診療は禁止され、国家公務員としての「国から与えられる給料」だけになるかもしれません。

そうなれば、最先端の医療情報を知っている医師になりたい、優秀な医療をしたいと考える若者たちのモチベーションが低下していくことでしょう。そうなると、結局は、、

いずれ、「香港」は「中国なみ」に平均寿命が低下していくのかもしれません。