糖尿病で減量できるなら、一般人なら、もっと
先の論文の、続きを解説します。
糖尿病において、セマグルティドでは、体重減少も顕著で、平均体重 94.5kgだった体重が、26週間後には、85.5kgくらいまで、ざっくりとですが、
セマグルタイドの最大投与量では、約-9kg、減量に成功していたわけです。
抗肥満薬としては、5%以上の体重減少があれば、十分、使えます。腹囲も7cmは短くなってました。
一般に、糖尿病があると、血糖コントロールをすると、体重が増えることがあります。
糖尿病がない人と比べて、GLP1は、体重減少効果が少ないはずなのですが、それでも、これだけの幅で、体重を落とせたということになると、
もし、この治療を、糖尿病がない肥満だけの人に投与したら、
さらなる体重減少効果が期待できる、という理論は、説明するまでもありません。
ただし、オゼンピックとサクセンダ3.0mgとの直接比較試験はないようです。この2者を比較する場合には、減量の有効性と供に、費用対効果(ROI)はどうなるか、という議論も必要になります。