ビタミン剤の知識 ④ ビタミン剤の選び方のコツ
「 完璧活用 ビタミン BOOK 」の 連載」(最終回)
ビタミン剤には総合ビタミン剤をはじめとして、さまざまなタイプがあります。この項では、これら各種ビタミン剤の上手な選び方をご紹介しましょう。
① 目的をはっきりさせます
ビタミン剤を利用するのは何のためか、自分には何が必要か、それをどうとるのかをしっかり把握してからえらびましょう。
② 栄養補助には総合ビタミン剤を選びます
食事のアンバランスによるビタミン不足が気になるなら、総合ビタミン剤を飲むのが良いでしょう。
③ ビタミンBはB群複合剤を選びます
ビタミンB群は協力して働きます。B群の一つだけを摂り過ぎると、他のB群も一緒に排泄されて、他のB群が不足するということがあります。主なB群を含んだ複合剤を利用しましょう。
④ ビタミンCは粉末が得です
粉末のビタミンC剤は、安くて利用範囲が広いものです。錠剤タイプには賦形剤(量を増やす成分)は芳香剤、着色剤が含まれていて飲みやすいのですが、それ以外には利点がありません。
⑤ C剤は3か月以内に飲める量を選びます
ビタミンCは酸化されやすいので、開封後3か月以内に飲んでしまうようにしましょう。
⑥ ビタミンE剤はα-トコフェロ-ル表示かどうかを見ます
ビタミンEの化学名はトコフェロ-ルで、これはα、β、γなどの種類があります。中でも人間に最も効果があるのはα-トコフェロ-ルです。E剤を買う場合はこのαがどの位含まれているか、つまり純度を成分表示で調べてから買いましょう。
⑦ ビタミンE剤は天然型を選びます
α-トコフェロ-ルの量が同じでも、天然のα-トコフェロ-ルは、石油成分から合成されるα-トコフェロ-ル製剤より効果が高いといわれます。また、合成されたα-トコフェロ-ルは、まだ安全性が確認されているとはいえません。
出典 完璧活用 ビタミン BOOK
鈴木吉彦 著 (株) 主婦の友社 発行