4倍〜6倍量投薬のGLP1治療
今年のアメリカ糖尿病学会のハイライトニュースの中に、従来のGLP1製剤、トルリシティを、日本人用量の、0.75mgから、その4倍の3mg、6倍の4.5mgまで増量したら、どうなるかという臨床試験が発表されました。
リラグルチド(もともとは、ビクトーザ)も、最初の日本人の最大投薬量は1日、0.9mgでしたが、今では、その3倍以上の、1日3.0mgが、抗肥満治療薬として臨床応用できる時代になっています。同じような臨床が、他のGLP1製剤でも、どんどん、追随されておこなわれてきているようです。体格の違いはあるとはいうものの、トルリシティも、おそらく、日本人でも、1日1.5mg投与が可能になる時代がくるかもしれません。
それだけ、GLP1は安全性が高い治療法であるということを意味しています。
Efficacy and Safety of Dulaglutide 3 mg and 4.5 mg vs. Dulaglutide 1.5 mg: 52-Week Results from AWARD-11
Juan P. Frias, MD
ADA 2020 - Oral session 4 minutes listen