肥満女性は、なぜ子宮内膜癌になりやすい?
かなり古い論文になりますが、2004年に、肥満女性が子宮内膜癌になりやすい、作用機序について、Nature Reviews Cancer 4: 579-591, 2004 に報告されています。
簡単に説明すると、肥満には、インスリン抵抗性があり、高インスリン血症になりやすく、高インスリン血症は、SHBG(Sex Hormone binding globullin)を、低下させて、その結果、活性型エストロゲンを亢進させ、それが、エストロゲン、つまり女性ホルモンの標的細胞である、子宮内膜細胞や、乳腺上皮細胞に作用し、子宮癌や乳癌などを、起こしやすくするのかもしれない。これらの細胞のアポトーシスを抑制し、細胞増殖をたかめ、分化異常を速めてしまうのではないか、という学説です。
かなり、医学的なので、忘れていただいてよいのですが、つまりは、太っている女性は、そのままにしていると、子宮癌や乳癌になりやすい、ということになります。
ですから、中年太りしてしまって、どうしよう。これから、ダイエットしても、何も得なことはないし、と想っている女性でも、やはり、サクセンダのような薬物治療によって、癌を予防するという事は、実現可能である、、そんな事が、まことに主張されるのではないかと予測しています。
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