米国での、Off-label use of medication
この20年間で、FDAが承認した薬剤は癌には203製剤、心臓血管疾患には118製剤。神経疾患には168製剤。それに対して、抗肥満薬は、たったの6製剤のみである。現在でも、そうした製剤を含め承認された製剤は9個だけである。
このため、ラベルをはがして、なんらかの処方にみせかけて、未承認製剤を、処方する医師がおり、そうした医療行為に対しても、米国では正規の承認薬が高価であるがために、手をださざるをえない場合があるようです。メトフォルミン、バイエッタは、糖尿病の治療薬です。糖尿病専門医の元であれば、安全に処方できないことはありません。
サクセンダが無効な場合、薬物アレルギーなどで継続できな場合に、投薬できな事はありません。あくまで、その場合には糖尿病専門医の元で処方してもらってください。
Off-label use of medicationの例
●メトフォルミン
糖尿病の薬剤です。しかし、off-label drugとして、抗肥満薬としても処方されているようです。一般人でも、6~12ヶ月にかけてBMIにして、1.2kg/m2の減量効果を認めます。
●バイエッタ(エクセナチド)
BMIは、3ヶ月で1.1~1.7 kg/m2の減少を認めます。これも糖尿病の薬剤です。ただし大規模研究のデータはなしです。効果も強いが副作用も強いからでしょう。
● Topiramate or Zonisamide
抗癲癇薬、6ヶ月でBMIにして、1.3~4.1kg/m2の低下を認める。本来なら癲癇をもつ人だけに限定して処方されるべき薬剤。
● Octreotide
ソマトスタチンアナログ。ただし視床下部機能低下症の小児に限られ処方される薬剤。
● 成長ホルモン
脂肪を減らし、lean body massを増やすが、Prader-Willi 症候群において限定して処方されるべき薬剤。