糖尿病治療薬:マンジャロの処方をご希望の患者様の方々へ

業界最高水準、保険診療にて処方。1か月に1回は通院、2週間後はオンライン診療。No1糖尿病専門医。Web診療。慶大医学部卒。

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糖尿病の新薬:マウンジャロ(mounjaro)に関係した学術論文や、トピックス、ニュースなどを、要約して掲載していきます。糖尿病患者様の皆様の、学習用素材として、ご利用ください。

注射するだけで痩せる薬が発売されたら!

脂肪肝をとる新薬というのは、痩せる事が主で血糖値は横ばいでもOKという発想をします。痩せるが先で、血糖コントロールがよくなる、が2番目という点がこれまでの薬と異なる着眼点で開発が進んでいるようです。これまでの糖尿病治療薬は、血糖コンがよくなるが1番。次が体重が減る、痩せるが2番でした。この順番の、1番と2番の順番を変えて発想するだけで、治療として処方する薬剤選択が変わります。


その最先端を走る薬が、MEDI0382,と呼ばれる新薬。もちろん、肥満と糖尿病の治療薬として、英国のアストラゼネカ社が臨床試験を進めており、Phase2aが終了し欧州糖尿病学会(バルセロナ)でも報告され、その講演を聴講してきました。


興味深かったのが、この「注射するだけで痩せる薬」と、GLP1ダイエットでは、食事指導の指導方法が変えなくてはいけない、ということでした。注射するだけで、やせるためには、グルカゴンを利用します。グルカゴンは脂肪分解だけでなく、肝臓からの糖新生、の他にも、タンパク質の分解合成にも関与します。ですから、それを慢性的に投薬することは全くこれまでとは異なる栄養指導の概念が必要になります。


従来、グルカゴン、は、低血糖が起こったら、分泌されるべきホルモンであり、普段は、分泌されてはいけないホルモンです。それを、あえて、常時、グルカゴン濃度を高め、グルカゴン受容体を刺激する状態を作ります。


論文は、雑誌Lancetに掲載され、世界が一躍、注目されるトピックスになっています。


Lancet. 2018 Jun 30;391(10140):2607-2618. 
MEDI0382, a GLP-1 and glucagon receptor dual agonist, in obese or overweight patients with type 2 diabetes: a randomised, controlled, double-blind, ascending dose and phase 2a study. Ambery P1, et al.


考察には、このMEDI0382は、アメリカで1週間に1回のGLP1製剤として、騒がれている商品名オゼンピック(一般名、セマグルチド)を追い越す新薬になるだろう、という宣言も記載されていました。


論文は長いので、内容は割愛します。


サクセンダを、3.0mg注射していると、「太る気がしなくなる」という言葉が理解できるようになりますがMEDI0382は、かなり短期間で痩せることができそうなので、「痩せないきがしなくなる」という新薬になるかもしれません。


あと3年もしたら、こういう発想が普通の内科医ができるようになることでしょう。糖尿病の世界も、栄養指導も、パーソナルジム業界も、すべてのダイエット市場に大きな波紋を与えることは間違いなさそうです。


私たちが、食事指導用のコンテンツを、youTubeやインスタに挙げようと考えているのは、こういう食事指導も投薬の種類によって変わりえる時代がおとづれてきそうな予感がするからなのです。まずは、おそらく1年はyouTubeにアップし様子をみたいと考えます。


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