糖尿病治療薬:マンジャロの処方をご希望の患者様の方々へ

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糖尿病の新薬:マウンジャロ(mounjaro)に関係した学術論文や、トピックス、ニュースなどを、要約して掲載していきます。糖尿病患者様の皆様の、学習用素材として、ご利用ください。

「便秘」に対する正しい治療


GLP1治療を行って便秘がおこってきた時に、


ビタミンCを服用してください。


水分をたくさん、とってください。。


そういうアドバイスをしている医師たちが、います。


私は、内科医になって、そういうアドバイスをしたことはありません。


せいぜい、便秘には、「運動を増やしてください。」という助言はします。


あるいは、下剤を処方したり、軟下剤を投薬したりします。


GLP-1受容体作動薬によって起こる「便秘」には、国際的ガイドラインでは、「ゼニカル」が推奨されているので、私たちは、それにそって、「ゼニカル」を推奨しています。


ビタミンCを摂取して、下痢をするのは、ビタミンCの、「副作用」です。決して、望ましい、正しい治療ではありません。


これから、真夏の時期に、水分をとっても、大腸から水分は吸収されるし、水分を多くとることが、便秘の改善につながるという話もきいたことがありません。便秘の治療をしたことがない外科医師たちの、「一般人向け」に通用するアドバイスかもしれません。


ちなみに、医学書院からだしている「便秘」に対する治療方針を、ここに、コピペしてみます。


機能性便秘の場合食生活(規則正しい食事,水分・食物繊維の摂取など)の改善指導を行うとありますが、GLP-1受容体作動薬による便秘は、「機能性便秘」ではありません。薬剤誘発性便秘、と呼びます。直腸性便秘には,朝食後の排便習慣や30分以上の歩行が効果的、このほうが、より適切なアドバイスだろうと、思います。


「水分をとること」と、「水分を保持する膨張性緩下剤を用いる」こととは、全く別の治療ですので、御間違いのないよう、お願いします.水分をとっただけで、GLP-1受容体作動薬の便秘はなおりません。特に、夏には、なおさらです。汗をかくからです。



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今日の診療プレミアムより。「便秘」から。引用。


◆治療方針
(A)生活指導
 機能性便秘の場合,まず生活習慣(適度な運動,規則正しい生活,十分な睡眠など)・排便習慣(朝食後の排便,便意を我慢しないなど)・食生活(規則正しい食事,水分・食物繊維の摂取など)の改善指導を行う.
 けいれん性便秘は心理的ストレスが原因となっていることもあるので,誘因がある場合は可能な限り除去する.また,腸粘膜を刺激するような香辛料などの刺激物の摂取を制限する.
 直腸性便秘には,朝食後の排便習慣や30分以上の歩行が効果的であることがある.
 以上のような試みで症状改善が不十分である場合,薬物治療を検討する.
(B)薬物療法
 器質性便秘や症候性便秘の場合,原因疾患の治療を優先して行う.薬剤が原因として疑われる場合,原因薬剤の中止・変更が望ましいが,困難な場合は下剤投与併用を検討する.
 下剤として,機械的刺激下剤,刺激性下剤,自律神経作用薬,その他(腸管運動亢進薬,過敏性腸症候群治療薬,漢方薬,腸液分泌増加薬)などがある(表).
 弛緩性便秘やけいれん性便秘では,作用が穏やかで習慣性が少なく長期投与も可能な塩類下剤から開始することが多いが,高Mg血症を引き起こすリスクがあり,併用注意薬(ビスホスホネート,活性型ビタミンD,ジギタリスなど)が比較的多いため,近年ではルビプロストン(アミティーザ)を第1選択とするのが望ましいとされている.


1.弛緩性便秘 塩類の高い浸透圧により腸管内の水分量を増加させるルビプロストンや塩類下剤,水分を保持する膨張性緩下剤を用いる.
処方例 下記1)〜3)のいずれかを適宜選択あるいは併用する.
1)アミティーザ ⇒ カプセル(24μg) 1回1カプセル 1日2回 朝・夕食後
2)酸化マグネシウム ⇒ 末 1日0.5〜2.0gを1〜3回に分けて投与またはマグミット ⇒ 錠(330mg) 1回1〜2錠 1日3回 就寝前または食後
3)コロネル ⇒ 錠(500mg) 1回1〜2錠 1日3回 毎食後
 コントロール不十分なら,下記の4)か5)を追加する.
4)ラキソベロン ⇒ 内用液 1回10〜15滴 1日1回 就寝前
5)プルゼニド ⇒ 錠(12mg) 1回1〜2錠 1日1回 就寝前 1回48mgまで増量可
2.けいれん性便秘 刺激性下剤では腸の蠕動が亢進されるため注意が必要である.
処方例 下記のいずれかを適宜選択あるいは組み合わせて用いる.
1)アミティーザ ⇒ カプセル (24μg) 1回1カプセル 1日2回 朝・夕食後
2)酸化マグネシウム ⇒ 末 1日0.5〜2.0gを1〜3回に分けて投与またはマグミット ⇒ 錠(330mg) 1回1〜2錠 1日3回 就寝前または毎食後
3)コロネル ⇒ 錠(500mg) 1回1〜2錠 1日3回 毎食後
4)セレキノン ⇒ 錠(100mg) 1回1〜2錠 1日3回 毎食後
5)トランコロン ⇒ 錠(7.5mg) 1回1〜2錠 1日3回 毎食後
3.直腸性便秘
処方例 1)か2)のいずれかを用いる.
1)新レシカルボン ⇒ 坐剤 1回1〜2個 1日1回 肛門内挿入 頓用
2)テレミン ⇒ ソフト坐薬(10mg) 1回10mg 1日1〜2回 肛門内挿入 頓用
 コントロール不十分なら,下記を追加する.
3)グリセリン ⇒ 浣腸液 1回60〜120mL 1日1回 直腸内注入 適宜
■専門医へのコンサルト
・多種・多量の下剤服用患者は難治性慢性便秘が疑われるため専門医に紹介する.
■患者説明のポイント
・機能性便秘の治療として,まず生活・食事習慣の改善と規則的な排便習慣を指導する.
・治療開始後も,自覚症状がすみやかに完全に消失することが困難な場合も多いことを伝え,治療の継続の重要性を説明する.
・刺激性下剤は習慣性や依存性があるため,基本的に頓用としむやみに連用しないよう指導する.


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