電子伝達系、遺伝子異常と日本人で見つかりやすい事
ミトコンドリアの電子伝達系とは何か。を、まず解説します。
次に、糖尿病になると、ミトコンドリア遺伝子異常が後天的に増えるという事実を公開します。
私たちのデータでは、ミトコンドリア遺伝子異常のヘテロプラスミーが、0.075%以上(血液中)であれば、なんらかの「ミトコンドリア関連疾患」が、おこりうるのではないだろうか、という仮説を、Diabetologiaという雑誌に報告しています。
いずれにしても「日本人においては、ミトコンドリア遺伝子異常が多い」のは、間違いないようです。そうなると、当然、イメグルミン(商品名:ツイミーグ)は、日本人に効きやすい薬になるはずです。
実は、イメグルミンは世界中で臨床研究がなされましたが、なぜか、効果が顕著にでるのは、日本人でした。おそらく、上記のような「日本人がもつ特別なミトコンドリア遺伝子異常をもちやすい」という体質が、この薬の効果を、より高めてくれているようです。