劇薬の定義をご存知ですか?
糖尿病療養指導師ナースKです。今回は薬についてお話しします。
薬事法で 劇薬とは、
激しい薬理作用をもち、使用量をあやまると生命にかかわる薬物。毒性が強く中毒量と常用量がきわめて接近しているもの、副作用の発現率が高いもの、常用量で激しい薬理作用を示すものなど、使用法を誤ると危険なものが指定されています。
劇薬と聞いたら、皆さん「こわい・危ない」と感じてしまうでしょう。
鎮痛剤でも劇薬指定されているものもありますし、糖尿病治療の注射製剤も劇薬指定です。
もちろん、必要に迫られて開発された有効な薬ですが、使用法を誤れば、まさに「毒にも薬にも」です。
どんな薬も目的や作用は一つだけではなく、体質など個人差によって副作用が出ることもあります。
例えば、強い咳止めの中には、下痢止めとしても処方されるものがありますので、便秘になることがあります。
糖尿病治療に用いるGLP1製剤は血糖コントロールにとても有効ですが、胃内容物の排出を遅らせるので、胃もたれ感がつらいと訴える方もいます。
いずれも、医師とこまめに相談して、量を微調整したり、他の薬を併用したりして、つらい症状は改善できます。
つまり、丁寧なさじ加減が重要なのです。やはり精通している専門医から処方を受けることをお勧めします。
医師・薬剤師・看護師も安全には常に注意をはらっています。何か心配があれば、どうぞお気軽にご相談ください。
