体重は急激に減らして、それを維持した方が楽である?
「 まちがいだらけのダイエット」の 連載
あるダイエット本では、1日800kcalの食事で4週間で8kgやせられると解説されています。食べられないつらさは1日1600kcalでも1日800kcalでも同じだから、減食期間を短くし、早くやせようというものです。
ほとんどまちがい
体重の減らし方を大別すれば、
① 急激に減らしてそれを維持する方法
② 徐々に減らしていく方法
の二つです。とにかく体重を減らそうというなら①の方が短期間で減らせますが、維持するのは大変困難です。また、健康的にやせるという点からは、①は問題があります。つまり結果的には、②の方が成功率が高いのです。
また、「減量のつらさは1日1600kcalでも1日800kcalでも同じ」と先の本では述べられていますが、本当でしょうか?それぞれのメニュー例を示しますから、参考に考えてみてください。
仮につらさは同じだとしても、体に与える影響は大きく違います。生理学的に見ても、1か月で3~4kgが限界でしょう。
また、急激に減らした場合のほうが、短時間のうちに元の体重かそれ以上にもどってしまう「リバウンド」が起こりやすくなります。
出典 まちがいだらけのダイエット
鈴木吉彦 著 (株) 保健同人社 発行