サクセンダ3.0mgから見える景色(5)
食欲がへっていきます。これは、GLP1受容体作動薬がしっかり働いているせいです。
胃腸の調子は改善してきます。これは、GLP1タキフィラキシーという「慣れ」が起こってくるからです。
糖尿病治療では、SGLT2阻害剤を処方し、単に、SGLT2阻害剤だけを処方していると、お腹がすいて食べてしまいます。ところが、高濃度のGLP1が血液中に流れている状態においては、かりに、SGLT2阻害剤を服用していても、お腹がすくはずなのだが、すきません。例えば、かりに夜中にお腹がすくくらいであったとしても、SGLT2阻害剤単独の時のような、ひどさはなくなります。つまり、SGLT2阻害剤も、減量治療として使えるようになってきます。
さらに、筋肉内にグリコーゲンがたまるので、運動する気になってきやすくなります。筋肉内にグリコーゲンがあり、それを使うのですから、疲れがでるということは通常はありません。
よって、食べていないのに、元気というのは、不思議な感じがしてくるはずです。
かなり急激に体重減ると、走るのが楽になったりはします。スポーツのレベルが高まります。それは主に無駄な脂肪がおちてしまうからでしょう。
飲酒の習慣も減ってきます。以前より、深酒はしなくなってきます。その背景には、深酒すると、苦しくなるから、自然と飲酒がへってくるという習慣になってくるからなのです。