体重は毎日計りましょう
糖尿病療養指導士ナースKです。今回は体重測定の意義についてお話しします。
ダイエット中は、まず体重増加を抑えたことを確認していきましょう。
日本肥満学会では、1日4回の体重測定を勧めています。
起床直後・就寝直前という生活リズムに直結した時間帯と、朝食直後・夕食直後という食事のリズムに直結した時間帯です。
非現実的と思えるかもしれませんが、できるだけ体重計に乗ってください。
重要なことは、体重計に乗る回数を増やすことで、食事内容・運動・行動パターンを振り返る機会が増えることです。「宴会で食べ過ぎた」「1日ダラダラ過ごしたかも」「夜更かしで夜食を…」などなど。
ギザギザな折れ線グラフになりますが、1ヵ月・3ヵ月・6ヵ月と継続して、全体が右下がりのグラフになれば大成功です。
糖尿病外来でも、必ず体重を確認します。その時、よく聞かれるのが「今朝、家で計った体重と違う」という声です。
体重は1日の中でも微妙に変動します。食事・トイレ・発汗で簡単に増減しますし、計測時の環境が違えば、着衣や体重計の精度も同じではありません。
GLP1ダイエット外来でも、「まだ始めて1か月だから、結果を見るのが怖くて、計っていません」なんて声が聞かれます。もったいない限りです。
数字ばかりに一喜一憂しがちですが、体重を計ることで生活リズムを振り返り、目標に近づいていきましょう。
出典 肥満症ガイドライン2016
編集 日本肥満学会
ライフサイエンス出版