Up-Coming「抗肥満薬」マーケット again
国際糖尿病学会(IDF-WPR)にて、八木橋教授(元弘前大学教授)が実感し、驚きを隠せなかったそうです。なんと、国際的には世界中の糖尿病専門医たちが、血糖コントロールよりも減量を先に議論している姿を、見てしまったということで。国際学会にいった事がないと、この衝撃は理解できないことでしょう。それで、再度、新規にアップとしました。
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将来、期待される、新たな抗肥満薬としては、
● 中枢性作動薬 (かつての、リモナバンのような薬剤。ただし、市販後に自殺例がでないことが条件となります。)
● 消化管ホルモンや、インクレチンを標的とした薬剤(現在、抗GIP/抗GLP1受容体作動薬が、イーライリリー社などから、開発され、治験のPhase 3の段階にまで、届いております。ただし、最初の発売は、まず、糖尿病治療薬としての発売と聞いています。)
● レプチン類似化合物
● GLP1と、グルカゴンとを、両方とも受容体に作用する新薬 (治験がなされているようです。ただし対象は脂肪肝をもつ人が対象のようです。)
これらは、あくまで大人を対象にした臨床研究が先行していますが、将来は、リラグリチドのように、思春期にまで、有効性があり、かつ、安全性が証明されるような、安心して長期間、継続できる薬剤が望ましいと考えられています。
以前にも、ブログにまとめましたが、再度、整理してみます。今後、抗肥満治療も、大きく変貌をとげていく事でしょう。
既存薬 (国際的に承認されている薬剤)
1.サクセンダ (一般名:リラグルチド)
2:ゼニカル (一般名:オルリスタット)
厚労省の正式発売承認待ちの新薬
1.オゼンピック (一般名:セマグルチド)
治験が進行しているであろう新薬(一般名or 治験薬名 or 概念作用薬名)
1.GIP-GLP1受容体作動薬 (一般名:チマグルチド、イーライリリー社)
2:Glucagon-GLP1受容体作動薬 (Cotaglutide by AZT社 )
3:Glucagon-GLP1受容体作動薬 (べーリンガー社)
4: 2週間に1回注射のGLP1受容体作動薬 (サノフィ社)
5:経口セマグルチド (ノボノルディスク社)
6:Glucagon-GLP1受容体作動薬 (韓国、Hanmi社)
7:Glucagon-GLP1受容体作動薬 (韓国)
8:1週間製剤の、GLP1受容体作用薬 (中国)
7:脂肪肝がとれるミトコンドリア新薬:イメグルミン(Poxel, 大日本住友製薬)
学会発表されている話題性のある新薬や治療法 (例)
1:エストロゲンーGLP1受容体作動薬
2:FGF21ーGLP1受容体作動薬
3:GIP/Glucagon/GLP1受容体作動薬
4:EndoBarrier治療法
5:アミラーゼ阻害&膵リパーゼ阻害剤