フリーミアムができない医療の現場
興味深い記事がありました。以下の記事です。
https://president.jp/articles/-/46461?page=2
言われて見れば、「確かに」と思います。記事の中に、「フリーミアム」という用語がでてきます。一部、引用します。
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「フリーミアム」とは米『Wired』元編集長のクリス・アンダーソンが、Web上で見られる特徴的なマーケティング手法の一つとして取り上げたものである(彼は同じく、大量の売れないニッチな商品の合計が、売れ筋商品の売り上げを超える現象である「ロングテール理論」を提唱したことでも知られている)。
フリーミアムとは、サービスの一部を最初は無料で経験させ、何らかのプレミアムがほしい場合に料金を支払うというビジネスモデルであり、多くのネットサービスがこのスタイルを踏襲している。
このフリーミアム型サービスが普及した理由の一つが、ネットサービスでは限界費用が極限まで低くなるという点である。どういうことか。
例えば、リアルの世界でも試供品などの無料配布で商品を知ってもらう方法があるが、相応のコストがかかってしまう。一方、ネットでは物理的な制約がなく、追加負担なしで無料の「お試し期間」が存続できる。そこから、納得したユーザーが追加物(キャラやカード)を購入(課金)するモデルが広まっていく。これがフリーミアム理論で、オンラインゲームはこの理論に沿ったビジネスを展開している。
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現実のネット社会ではできても、「フリームアム」は、例えば化粧品などでは、できても、医療分野ではできません。それは「薬品」を取り扱うし、「薬事法」にも違反するからです。「無料お試しセット」という事で、サクセンダを少量でも試し打ちすることは、禁止されているはずです。
とある美容系クリニックでは、1回だけ無料でビクトーザ0.3mgを「お試し」で注射していた美容整形外科医クリニックもあったと聞きます。今では、まったくなりをひそめていますが、かなりの「悪徳商法」をしていた「GLP専門クリニック」でした。これらは、医師としては完全な違反行為です。彼らのような医師がいるから、お役所から「GLP1ダイエット」を行っている医師たちは、怪しいと言われていますが、いい迷惑です。