糖尿病予備軍は3〜6倍、糖尿病は2倍に
2 0 0 7 年 の 国 民 健 康 ・栄 養 調 査 に よ れ ば 、血 糖 コ ン ト ロ ー ル の 指 標 で あ る ヘ モ グ ロ ビ ン AlC(エー・ワン・シー)が6・1%を超えて糖尿病が強く疑われている人は800万人以上に のぼると考えられています (ヘモグロビンAlCについてはP5参照)。
実は、糖尿病の確実な診断をするためには、ブドウ糖負荷試験という検査が必要です。しかし、実際 の人口調査にこの検査を用いるのは大変なので、全員は受けていません。
かわりに簡 便に推定値として利用するのが ヘモグ ロビ ンAlCです。 ヘモグ ロビンAlCは変動すること が あ る の で 概 算 で す が 、 精 度 の 局 い概 算 な の で 、 今 後 は 糖 尿 病 の 診 断 基 準 に お い て も 見 直 し が なされることでしょう。
さて、この800万人という数値を1955年と比較してみると、約犯倍にのぼります。1 倍という数値は、脅威的な速度で日本が 「糖尿病列島」になりつつある事実を教えてくれてい ます。
1990年と比較しても次ベージの図のとおり、まだまだ増加傾向にあるのです。
また、「糖尿病の可能性が否定できない人」(境界型糖尿病)は約1320万人もおり、この
。年間で3・6倍に急増しています。
