プロならROIを考えます。
HbA1cは改善している。
甘いもの、ほしくて、しょうがない。
食べても、6.3%なので、
安心感があるので、たべてしまう。
それでいて、全然、ふとりもしない。
これまで、こうした場合に、糖尿病臨床では、私が処方してきていたのは、GLP-1受容体作動薬でも、ビディリオン、です。
ビディリオンの処方は、私が、すべての日本の国内、クリニック、大学病院、総合病院をも含めた医療施設の糖尿病専門医の中でも、トップシェアだそうです。1医師、個人の処方が、かなりの大学病院の処方を、はるかに、おいぬいているとのことです。その市場に、今度は、利便性においては勝るオゼンピックが乗り込んでくるというイメージになります。
このブログの読者のみなさんには、理解が難しいかもしれませんが、糖尿病治療では血糖コントロールがよくて、体重は、そこそこ、で満足してもらえるので、プロ(糖尿病専門医)にとっては治療は、やさしく感じますが、費用対効果(ROI)は?と聞かれると難しいものがあります。まだ、オゼンピックの薬価が決まらない以上、なんとも言及できません。
オゼンピックが発売されれば、糖尿病専門医の私にとっては、かつてのビディリオンの状況を踏まえて、その理論を、ビディリオンからオゼンピックに、変えるだけです。強さはさほど変わらないかもしれませんが、利便性は格段に向上するはずです。なので、価格も含めて、そんなに単純にはいかないのではないか、と危惧しています。
PS
ROIとは、投資した資本に対してどれだけの利益を得られたかを表す指標です。Return On Investmentの略で、投資対効果や投資利益率などと呼ばれる場合もあります。ROIは高ければ高いほど、投資効果が上がっていることを示すので望ましい状態です。ダイエットの場合、どのくらいの投資をすれば、どのくらいの人口の人が、あるいは、どのくらいの肥満傾向の人が、最も効率よく、かつ、安価に、減量できるかを考えます。処方して「良心的ですね」と言われるレベルの価格を考えていこうと思っています。
