こんな時代がくるなんて! @ 2019.12.31
今年、2019年、最もショックだったのは国際的な欧州糖尿病学会(バルセロナ、スペイン)にきている時の事でした。
参加者の関心事は変化してました。明らかに。HbA1cの低下が目標、という時代は終わったようでした。HbA1cが下がる薬は、山ほどあります。HbA1cが6%台なんて普通に達成できる時代になりました。
次の世界の糖尿病専門医のターゲットは、明らかに「肥満治療」つまり、ダイエット、になってます。会場の朝のセッションも、昼のセッションも、そして、夜のセッションも、「肥満治療」、一色になっていました。
これが世界の現実か、、、思い知らされました。
糖尿病専門医が、次にとりくむべき仕事は、血糖コントロールより優先して、体重を落とすこと。これが世界の最先端の潮流になってました。CVOTというのは、肥満解消をする試験のことですが、世界で最も多い肥満による心臓血管死を減らすことが、糖尿病専門医のメインの仕事に変わってました。
血糖コントロールより、ダイエットを優先するのが、糖尿病専門医、こんな時代がくるなんて、私が糖尿病を志した時には、とても考えられなかったことです。
肥満人口が少ない日本だから、理想が違うというのは、世界の潮流に反しています。あくまで、世界標準の医師でいたいです。
2020年も、この方針は変えません。あくまで世界の潮流にのって最先端医療を追求すべく、いろんな事に挑戦していきたいと、考えています。