HbA1c6.0%ならラッキーなのかも?
私の外来での、血糖コントロールの平均レベルは、とても良好です。
インスリン注射をしていない患者さんであれば、中央値で、HbA1cは、6.3%くらい。そうなると、HbA1cが6%とか、5%台の糖尿病患者さんたちが、すごい多いわけです。
そういう患者さんたちの関心事は、もはや血糖コントロールではありません。
話題の「関心事」は、体重、減量、ダイエット、に、変わるわけなのです。
もちろん、HbA1cは、6%前後ですから、完全な健常人よりは高めですが、糖尿病としては、とても優秀な患者さんばかり。
そういう中年女性に、あえてビクトーザを処方すると、やはり1ヶ月で、ー2kg、は、痩せます。ただし、そうした場合のほとんどはプラセボ効果に近いものです。
どうしても、サクセンダ、という場合には、自由診療時間帯に、来院していただいています。減量の、本物の効果が目にみえて、解るのは、サクセンダ1.8mgから2.4mgの間です。最近では、「サクセンダ3.0mgの仲間」というグループも増えてきました。
話は戻りますが、
本当に、糖尿病があるから、ラッキー、安い値段でダイエットができる、
そう思っている女性の外来患者さんが、最近、増えてきました。
サプリは?と聞かれることがありますが、科学的根拠(エビデンス)がないので、いっさい中止してください、と話をしています。
お茶は?と聞かれることは、まずありません。これも、「痩せる」というエビデンスがあるお茶はありません。
やはり、便秘になる人が多いので、意外と、自由診療枠でも「オルリファスト(一般名、オルリスタット、他の商品名はゼニカルです」を希望されるかたが多いのには、驚きでした。