何キロ、痩せたら周囲から気付いてもらえるか?
抗肥満薬の定義は、もとの体重から5%以上、やせることができれば、そのダイエット治療は成功と言えます。厚労省が決めた「抗肥満薬であることの基準」は、体重のKgそのものではなく(減量量ではなく)、%です。通常、それは5%以上を目安とされています。
女性の場合、90kgが85kgになっても周囲は、痩せたとは気がついてくれないという人もおられます。
「せっかく痩せれたのに、周囲の人も、誰も解ってくれない、努力の成果を理解してくれない、どうしたら良いのでしょう?」そういう相談を受けることもあります。
そういう視点で考えると、やはり、−10%は、やせないと周囲の人はきづいてはくれなさそうです。ちなみに、GLP1ダイエットでは、半年で平均−9.5%くらいの体重減少が期待できるとされていますが、これは、ぎりぎり周囲が、「やせたねー」、といって褒めてくれるラインくらいの減量になります。
ビクトーザは最大量が1.8mgですが、サクセンダになると最大量が3.0mgになります。1.8mgでは周囲に気がつかれることはないが、3.0mgまで増量すると、周囲が認めてくれる、その境界レベルは、1.8mgから2.4mgに増量するタイミングのようです。だから商品名を変えたのかも。そうでなければビクトーザHD,つまりビクトーザのHigh Doseという名称にしておいたほうがわかりやすかったはずですから。
最近、頻繁にサクセンダ希望者が増えてきました。2.4mgを希望される受診者の方が増えてきたのも、周囲から認知されるためかもしれません。