ビタミンEはコレステロールを減らし、生活習慣病を防ぐ働きがあるといわれます
「 完璧活用 ビタミン BOOK 」の 連載
ビタミンEには、生活習慣病を防ぐ働きがあるといわれます。それは次の理由によります。
●善玉コレステロールを増やす働き
コレステロールには、動物性脂肪から作られる悪玉ともいうべきLDLと、血液中で増えればむしろLDLを減らす善玉のHDLという二つのタイプがあります。
Eには、血液をはじめとして肝臓などに含まれる脂肪の代謝を改善する働きがあり、これにより、善玉のHDLは増加すると同時に、悪玉のLDLは減少し、また、コレステロールの総量は、全般的に低下してくるといわれます。
●脳卒中や心筋梗塞を防ぐ働き
脳卒中や心筋梗塞の発作直後には、血液中のEが急速に消えていくことが知られています。その原因は、過酸化脂質が急速に増えるからです。
また、脳卒中が多く発生する地域では、血液中のEの濃度が正常値を下回っている住民が多いといわれます。
出典 完璧活用 ビタミン BOOK
鈴木吉彦 著 (株) 主婦の友社 発行