糖尿病治療薬:マンジャロの処方をご希望の患者様の方々へ

業界最高水準、保険診療にて処方。1か月に1回は通院、2週間後はオンライン診療。No1糖尿病専門医。Web診療。慶大医学部卒。

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糖尿病の新薬:マウンジャロ(mounjaro)に関係した学術論文や、トピックス、ニュースなどを、要約して掲載していきます。糖尿病患者様の皆様の、学習用素材として、ご利用ください。

本当に、やせるホルモンといえる次の薬剤は?

アメリカ糖尿病学会では、GLP1の話題は通りおして、


Glucagon


にターゲットがむかってました。


白色脂肪細胞を褐色脂肪細胞に変えて、やせる。。


そんな発表がありました。


確かに、Glucagonは、脂肪細胞の分解を促進させます。痩せるホルモンです。
インスリンとは、真逆の作用です。


本当に、脂肪細胞だけに作用する、グルカゴン製剤が創れるものだろうか?
肝臓に作用すれば、高血糖にします。なのに、併用すれば、血糖値もさがり、体重もさがるとか。


ただし、Glucagonで、痩せれば、肝臓内の、ブドウ糖も少なくなり、高血糖も防止できるかもしれません。


なんと、血糖値もさげて、体重もー3.5%も、減らします。
すごい新薬が登場しそうです。


アメリカ糖尿病学会、やっぱり、参加してきた甲斐がありました。!!。
アストラゼネカ社も、負けてはいないみたいで。。


ノボノルディスク社も、アストラゼネカ社も、どちらも、内科医師として、応援したいと思います。

リラグリチドでも稀に頭痛が、その機序は?

GLP1注射製剤は、どれも、交感神経の反応を、低血糖の時に、分泌されるべきホルモンを抑えてくれています。アドレナリンとか、副腎皮質ホルモンとか、などです。


特に、ステロイド治療の時には、GLP1製剤の治療は望ましく、米国糖尿病学会でも、あえて、ステロイド治療中に、GLP1製剤を使用した時の効果というテーマでの発表があったくらいです。


ですから、リラグリチドでは、本来なら、低血糖には、ならないのですが、しかし、もし、リラグリチドが効き過ぎて、あるいは、サクセンダになって増量して、
空腹でいる状態が長くなりすぎて、その結果、その効果が切れるタイミングに、それまで、抑制されていたに交感神経系のホルモンが、どっと、戻ってくる可能性があります。


リラグリチド、ビクトーザを使っていて、サクセンダに切り替えて、
例えば、2.4mg、3mgまで投薬を増加していった時に、
稀に、頭痛を自覚するようになる方がおられます。


私も、ビクトーザの、1.8mgから、2.4mgに増量した時、
頭痛を自覚するようになりました。
特に、夕方の食事の前に、空腹のままプールにいく途中で頭痛を感じていました。


おそらく、それは、あまりに食事をこらえていて、やや低血糖になっていたのかもしれません。ですが、これから、プールにいくぞ、と、ふるいたつ時、低血糖ぎみだった状態が、肝臓からブドウ糖が新生されて、その時に、血糖値があがったのかもしれません。それにより、リラグリチドの作用が薄れて、そのような時に、アドレナリンなどが分泌されて、それが、頭痛の原因だったのかもしれません。未だ原因は不明です。糖尿病専門医でも、頭痛の原因を説明できる医師はいないようでした。


いずれにしても、どのGLP1製剤であっても、
悪心、嘔吐、下痢、などは、かなりの頻度になっていますので、それに比較して、頭痛の頻度は低いのですが、こうした作用機序も、覚えておかなくてはいけないかと思います。


これは、私自身の、糖尿病専門医としての「推察(Speculation)」です。


このようなことから、ビクトーザからサクセンダへの移行をする時には、ご注意ください。


サマーモニターキャンペーンに参加された方々においては、ぜひ、頭痛などの副作用がおこらないか、についても、回答用紙に記載して、送っていただければ幸いです。


よろしくお願いします。

抗肥満治療。総論。その4


抗肥満治療では、原則的に、異なる作用機序の薬同士を組み合わせて使用するのが、賢い治療法である、とされています。
それによって、ひとつの薬の副作用だけが強くでることを抑えて、違った作用の薬剤を併用し、副作用の程度を低めにすることができるからです。


ビクトーザやサクセンダの副作用である「便秘」を、ゼニカルが、やや解消してくれるという例が、よい例かもしれません。


また、微調節ができる、という薬剤のほうが望ましいとされます。副作用が起こった時には、ただちに、投与量を減量し、副作用が長く継続する作用を抑えこみ、副作用で苦しむ時間を短くすることができます。


一般に、血中濃度は、1回の投与量が多いと、持続時間や、最高血中濃度が高くなります。ですから、ビクトーザの1.8mgまでは、1日2回、注射であったとしても、サクセンダの2.4mgになったら、1日以上、作用時間が長くなることもありえるため、サクセンダの治療は、おおざっぱに、0.6mg刻みで、どんどんと増量していくわけです。

ダイエットサイクル。参考にします。


このサイト、とても重要なことが、いくつか記載されています。やはり、ダイエットを始める時の心構え、停滞期、つまり体重が横ばい(プラトーと言います。)になってきた時の心構えがかいてあります。


いずれ翻訳しますので、お待ちください。


それにしても、やはり、初めて、リラグルチドを使う時には、特に慎重に、という表現がとても気になります。


ですから、サマーモニターキャンペーンは、本キャンペーン期間中に、リラグリチドにして、1日量で、2.4mgまで挑戦する勇気がある人、限定にしたいと思います。


全くの初診で、リラグルチドに対するアレルギーや、なんらかの副作用がある可能性がある方へ、2ヶ月処方、3ヶ月処方は無理と判断しました。


特に、初めて、リラグリチドを注射する時は、それ以前の問題です。まず、安全に注射できるかどうか、ですよね。


そのため、初診で受診されて、それで1ヶ月コースを、御希望されても、そうした方たちが、まんがいち、リラグリチドで副作用がでたら、無理があります。


明日、スタッフ全員と相談しつつ、「初診にかぎり、かつ、1度もビクトーザさへ注射した経験がない方については、安全性が担保できない可能性があるので、まずは、2ヶ月間は、ビクトーザで様子をみて、1.8mgまで増量できるかどうか。あるいは、1.5mgまで増量できるかどうか。」で、判断させていただきたいと考えます。


無理に、サクセンダにきりかえて、1日2.4mg、1日3mgと、注射していたら、あっというまに、注射液がなくなりますから。


対面診療、あるいは、オンライン診療で、安全性が担保されてきた段階で、患者様たちに、その情報を公開し、世間の非難や中傷をおそれない、、そういう立場にされそうです。

1週間1回GLP1製剤使用は未承認だし弱いし要注意

アメリカでは、1週間に1回の、糖尿病治療薬である、オゼンピックが発売されています。新「GLP-1」製剤です。


そこで、注意が必要なのは、「眼底出血」、「失明のリスク」が、増えること。。


特に、「かくれ糖尿病」とか、「糖尿病があることを自覚していない。」、「自分は単なる肥満だけ」だと、思っている人があぶない。やせ薬と思って、とびついたら、失明した、という事態になったら、大変なことです。眼底検査すらできない眼科的センスがない医師が、この医療行為を行ったら、訴訟されるかもしれません。ちなみに、私は眼底を読影できます。いつも眼底写真を患者さんに見せて、説明もしています。糖尿病専門医ですから。眼底検査計はフル稼働で、ナースが測ってます。もちろん、いわぶっちゃんも。


1週間に1回のGLP1製剤を使用する時には、当院では、今後、眼底検査をルーチンにする方針です。


また、「胆石」のリスクも、顕著だとされています。これはサクセンダとは同じ頻度ですので、さほど、心配いりません。


しかし、かなり、高価な薬(薬代が高い製剤)であるにもかかわらず、体重が10%以上低下するのは、13%しかいません。つまり、サクセンダは、30%近いのと比較して、1週間に1回のGLP1製剤で、極端に体重減少する確率は低いということです。(SUSTAIN-1試験)。



つまり、当然のごとく、「抗肥満作用」をもつGLP1製剤は、あくまで「サクセンダ」であって、1週間に1回のGLP1製剤は、過去の臨床試験から、体重減少作用は、「サクセンダ」よりも、弱いということが証明されています。だから、未承認なのでしょう。


重篤な副作用は、5.4%もでています。20人に1人に重篤な副作用がでています。これも、すごく怖いですよね通常、「重篤」な副作用は、こんな高い頻度では、でないのが普通です。


胃腸障害は、38%前後と、サクセンダとは変わらないのですが、特に、注意を要するのは、セマグルチド0.5mg群で、精神障害が、6.3%と多く、プラセボは3.1%の2倍以上になっています。


精神障害が多い!! ==> とても心配です。



特に心配なのは、「自殺」でしょう。GLP1ダイエットは、家族や周囲に内緒で開始する方が多いので、もし、ご本人が「自殺をしてしまった」場合には、それを、知らなかった家族は、必ず、訴訟を起こしてくることでしょう。これを、もし医師が事前に説明しなくていたら、ご家族から訴訟をうけて、医師側が必ず負けると思います。ましてや、アメリカではGLP1が承認されているから安全だ、などと、嘘を話をしているとしたら、「詐欺」ということにも、なりかねない、悪徳業者とつるんだ医師ということになるでしょう。本来なら、サクセンダというGLP1製剤が承認されているだけで、他のGLP1製剤は未承認なのに、あたかも、GLP1は「やせホルモン」で、糖尿病でも使用されているから安心だ、としか、糖尿病専門医以外の医師たちは、説明していないのではないかと懸念します。


(注:時々、やせるはずもない、1週間1回製剤のトルリシティを、堂々と、「やせるホルモン」として処方している、糖尿病専門医ではない医師がいた、という話を聞いたりしてます。きわめて安価な価格に設定していたりしますが、無駄な治療です。)



下痢も多く、嘔吐をする確率は10.8から12.5%と、高率です。


胆嚢疾患においては、プラセボがゼロに対し、2.3%と高く、胆石についてのチェックは、ほぼ内科であれば、私のクリニックでは、かならず、行います。


また、「新生物」についても、3.9%から3.1%と多く、プラセボはゼロですから、もし、これが、「悪性」「新生物」だとすると、つまり「癌」だとすると、大変なことで、それについての考察は、まだ、より多くの人口で検討されていません。


最終的には、安全性は大丈夫、とされていますが、こういうことに対して、日本でノボノルディスク社から、きちんと説明をうけている医師は、日本では、いまだ、私を含めて、多くの糖尿病専門医でもおらず、ましては、皮膚科医師や美容外科医師は、説明をうけておらないでしょう。


もともと、抗肥満薬ではなく、2型糖尿病の薬なのですから。つまり、糖尿病専門医、あるいは、内科医が診察していれば安心であるという前提のもとで、「安全性」は大丈夫と言われているだけです。こうした薬の「治験」は、原則、糖尿病専門医のもとで、行われているから、そういう前提で、安全といわれているわけです。


逆に言えば、こういう知識を知らない糖尿病専門医以外が診察している場合には、安全性が担保されているとはいえないということです。


ですが、体重が10%以上下がる率が、「サクセンダ」より、低いという数値をみただけで、この1週間に1回のGLP1製剤は、抗肥満作用は「サクセンダ」より、弱いと言えるのかもしれません。リスクも多く、「抗肥満作用」は弱いわけですから、効果のわりには値段も高く、一般人向けのダイエット薬とするには、数年して、データがでて、すべての治験が終わるまでは、とても危険な医療行為であると、私は考えております。



ノボノルディスク社は、美容外科医や皮膚科医師には、一切、情報提供はしないとのことです。そういう医師たちと連帯責任をとらされては、製薬メーカーとして、たまったものではない、という見解なのだと思います。



製薬メーカーが、糖尿病専門医だけに、情報提供なり、しっかりと支援できる「抗肥満薬」は、今は、「サクセンダ」だけ、、というのは、こういう事情があるからなのです。