外食コントロールを皆様に配布している理由とは?
外食コントロールを作った理由は過去に医学雑誌に記載しました。
以下が要約内容です。こうした理由から、GLP1ダイエットを、お申し込みいただいた皆様に配布しております。
なお、原著は 以下の論文から。内容は抜粋しています。
糖尿病患者の食事療法
臨床栄養 Vol77 1990年 P63~67
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
糖尿病患者さんの食事療法は治療の基本ですが、長期にわたることから失敗する患者さんは多いです。原因は大きく分けて、1患者自ら悪化因子を作り出す場合と、2外的要因が強く回避できない場合があります。
1に対し患者自身が治療効果を体験し自己フィードバックしながら長期に続けていく習慣も欠かせません。
男性の場合、治療効果に結びつかない原因は主に実行力(例えば計量することなど)の欠如にあり、具体的には食事を調理担当者に任せ、患者自らが確認できないことが特徴です。
女性では家族の協力にかかわらず、本人の努力がない群ではHBA1cが高い傾向を認めました。“食事療法について、何が最も難しいか”についてのアンケート調査の結果、女性の第一位は間食でした。
以上のことより、性別により問題点が大きく異なっていることが分かります。すなわち男性では、意識と実行の間につながりがなく、家族との話し合いと協力のもとに、自分で調理や計量習慣をつけることが大事であり、女性では病態の認識を高め、誘惑に負けない強い意志と信念を持たせることが大事です。
それらに対し食事記録のような手段は有効で、これをより受け入れやすいものにすることが今後の課題と思われます。
2食事療法の失敗原因では、男性が第一に外食、第二にアルコル、女性は第一位に完食、第二に外食でした。
外食は、患者自身が避けたくても避けられない場合が多く、外食が多い群では±200kcal以上になることが多いようでした。
これらのことを踏まえ、患者の生活、環境に合った具体的で望ましい方法を見つけていく必要があります。