未来の抗肥満薬のお話をします。既に、臨床試験には入っていて、糖尿病専門医の最先端の医師達は、処方経験がある薬剤です。もちろん、私も処方経験があります。ですが、どの新薬なのかは、公開はできません。

その新薬を投薬すると、２つの反応に分かれます。それが、

食欲が低下しすぎて嫌。続けたくない。　　という方々と、

食欲が低下してちょうど良い。体重も減ってくるのでありがたい。　という方々です。

もちろん、後者のほうが、ダイエットには成功します。
将来、糖尿病治療薬として、こうした新薬が発売されていく事でしょう。
血糖コントロールは、どちらも改善しますが、生活の質（QOL)は、どちらにメリットがあるかは、その方次第ということになります。

ダイエットを希望している方は、完全に、後者の方々だろうと思います。
糖尿病治療以外では、また、未承認薬剤になるかもしれないのです。

ですが、この新薬は、糖尿病以外の方にでも、処方してみたい薬剤であります。そうなった時、日本医師会の指導がまた下りるかもしれません。ですが、今度は、多くの糖尿病専門医達は、悩やましい立場にたたされるだろうと予測されます。

医師や患者さん同士が、独自の判断を迫られる事でしょう。

ちなみに、その薬剤も、将来は「抗肥満治療薬」としての開発は始めるだろう、とは聞いてはいますが、真偽のほどは明らかではありません。