ビデュリオンからの切り替えテクニック
ビデュリオンというGLP1製剤を熟知している医師は、日本でも、そんなに多くはないでしょう。発売以来、ずっと私が日本で処方トップだった薬剤です。
この薬も、実は画期的な薬剤でしたが、針が太いことと、しこりができやすいことで、多くの医師が避けていました。ですが、血糖コントロールができる効果は抜群で、体重減少も、糖尿病専門医なら、計算通りにできてました。この恩恵にあずかった糖尿病患者は、私の外来では、数知れないくらいです。
それが、今回、オゼンピックに切り替えて、注射が楽になった事で、全員が喜んでくれています。もし、針トラブルの問題さへなければ、とっくの昔に、「抗肥満治療薬」としての、承認も、とれていたことでしょう。
惜しい薬が、どんどん市場からなくなっていきます。かつての隆盛を知っている専門医としては、残念な思いがします。
それで、本論ですが、切り替え上でのテクニックは、オゼンピックを少量から開始することです。それは、ビデュリオンは、注射をやめても、1か月は体内に蓄積して残ることがしられているからです。もし、この内容が理解できる方がおられれば、参考にされてください。
ビディリオン自体は、今、コロナで注目されている、「アストラゼネカ」社、イギリス生まれの、GLP1製剤で、とても、お洒落な薬剤でしたが、この薬剤も、針の問題さへ解決すれば、すごい良薬です。復興を願っています。