経済と肥満。将来は、庶民のダイエット法に。
貧乏人ほど肥満が多い、というのは本当ですか? - Quora
これらのQuoraの記事には、痛烈な批判が多いです。
外食をみると、安いものは炭水化物がおおくなります。
貧乏な人ほど、安い外食や家でもご飯やラーメンなど炭水化物で空腹を満たしている場合が多ければ肥満が多くなると思います。
アメリカでも低所得者の肥満が問題になっています。
下流は人生全般に対する意欲が薄い。
などなど。
GLP1ダイエットが、アメリカでは「セレブのダイエット」と呼ばれている背景には、こうした社会観も関係してくるのかもしれません。
ちなみに、私たちクリニックでの金額は、アメリカより安い金額設定にしています。それでも、まだ高価という価値観を持たれるのはしかたありません。製薬メーカーの卸値が高く特にノボノルディスク社は卸値を落とさない強気の会社として有名だからです。
もしリラグルチドの製剤特許が切れた頃には、GLP1ダイエットは、セレブではなく、「庶民のダイエット」と呼べるくらい後発品が出て安い価格で受けられるダイエット法になることでしょう。それとも、イーライリリー社からGIP-GLP1アゴニストが発売される頃には、ノボノルディスク社1強の構図が変わります。その時に競争原理が働き価格の大変動(願わくは値下げ競争)が起こる可能性もあります。