未承認薬剤
サクセンダは、日本では未承認薬剤です。ですが、未承認薬剤といっても、2通りの意味があります。
1つは、厚労省に申請しても、承認申請が許可されなかった場合
2つ目は、もともと製薬メーカーが、厚労省に承認申請を出さなかった場合
この2つになります。
サクセンダについては、後者になります。
肥満の定義は、海外では、BMIが30以上です。
サクセンダは、BMIが27以上でも、糖尿病、高脂血症、高血圧のいずれかがあれば、海外では、承認薬となっています。
ところが製薬メーカーの調査では、それに該当する日本人が、あまりにも少ないことから、厚労省にサクセンダを承認申請をしておらない、ということです。
したがって、サクセンダは、海外では安全性が担保されていて、保険診療でもうけられる「抗肥満治療薬」として認可されていますが、日本では、未承認薬剤の扱いとなっております。
未承認薬だから、即、危険というわけではありません。アメリカを始め、海外の保険に加入している日本人においては、安全に投薬できています。その意味では、グローバル社会になった現代、製薬メーカーの意図で、残念ながら、日本では未承認であっても、世界的には、しっかりとしたデータがある薬剤であり、医療行為と考えていただいて大丈夫であると思います。
