糖尿病治療薬:マンジャロの処方をご希望の患者様の方々へ

業界最高水準、保険診療にて処方。1か月に1回は通院、2週間後はオンライン診療。No1糖尿病専門医。Web診療。慶大医学部卒。

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

糖尿病の新薬:マウンジャロ(mounjaro)に関係した学術論文や、トピックス、ニュースなどを、要約して掲載していきます。糖尿病患者様の皆様の、学習用素材として、ご利用ください。

お米が食べられる日本に感謝! 玄米は「抗糖尿病」だけ

糖尿病ネットワークで興味深い記事が報告されています。

米を中心にした食事はメリットが多い 食べ過ぎると糖尿病リスクが上昇 | ニュース・資料室 | 糖尿病ネットワーク


一部、抜粋させていただきます。


米の消費量が多い国で肥満レベルが低下


 2016年の調査によると、世界の成人のうち19億人(男性の39%、女性の40%)が過体重で、 6億5,000万人が肥満 だ。過体重や肥満は、心筋梗塞や脳卒中、2型糖尿病、がんなどの原因になる。
 日本では食の欧米化が進んでいるが、米を中心とした伝統的な食事スタイルが推奨されることは、欧米諸国にも当てはまるという。
 研究チームは、国連食糧農業機関(FAO)の人口が100万人以上の136ヵ国のデータを使用し、食事の米(白米、玄米、米粉を含むすべての米製品)の相対的なカロリー摂取量(g/日)とカロリー消費量(kcal/日)の関連を調べた。
 その結果、米を多く摂取している国の順位は、(1)バングラデシュ(473g/日)、(2)ラオス(443g/日)、(3)カンボジア(438g/日)、(4)ベトナム(398g/日)、(5)インドネシア(361g/日)となった。逆に少なかった国は、(89)イギリス(19g/日)、(87)米国(19g/日)、(81)スペイン(22g/日)などだった。
 解析した結果、米の消費量が多い国(平均150g/日/人)では肥満レベルが低く、米の平均摂取量が少ない群(平均14g/日/人)は肥満レベルが高いことが分かった米の摂取量を、1人当たり50g/日増やしただけで、肥満リスクを1%減らすことができるという。


==============
結論から言うと、GLP1ダイエットでは抗脂肪食を避ける食生活になりがちになります。ですから、油を避けお米やお肉を増やすという食事傾向は肥満予防、肥満改善につながりやすく、だから日本では肥満人口が少なく、だから抗肥満薬の「サクセンダ」を、製薬メーカーのノボノルディスク社が厚労省に申請しようとはしないわけです。


これも、ちょっとしたことですが、お米が好きな日本人にはGLP1ダイエットがむいているし、長続きしやすい秘訣といえるかもしれません。おそらくアメリカ人での、サクセンダの脱落率より日本人のほうが脱落率は低いかと推測されます。至適投与量も、サクセンダ3.0mgが必要な人は、それほど多くなく、サクセンダ1日量1.8mgから2.4mgの間くらい、当院では1ヶ月サクセンダ4本、10万円(税込み、送料込み、針代込み)が、すごく妥当な料金体系だろうということを裏付けてくれていると考えます。


なお、「玄米が望ましい」という議論は、グライセミックインデックスという指標で、食後高血糖を議論にした話題で、「糖尿病にならないためには、すこしでも、」という議論です。食事をとる時間もままならない忙しい現代人で、食欲が低下し、カロリーが少ない食材を少量、食べる、つまりは少しのお米を楽しんで食べたい、というコンセプトのGLP1ダイエットでは、糖尿病になる可能性がある人でないかぎり玄米を勧める根拠はない、と考えています。制限されたくない、というモチベーションのダイエット法に、あえて食材に制限を加えるのはどうかと思います。


糖尿病の食事療法の基本は、「カロリーさへ気にすれば、食べられないものはない」というのが基本理念です。肥満治療でも、その基本理念は同じ、と考えています。




×

非ログインユーザーとして返信する