農業政策原発・肥満と糖質制限
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アメリカ大統領選が近づいてきたので、ブッシュ==>オバマ時代を思い出した内容です。)
農業補助金政策が肥満や食生活に及ぼす影響は、特にアメリカで認められます。
アメリカでの農業政策は過去30年間にわたり農産物、とくにトウモロコシや大豆の価格をさげることに向けられてきました。農家は他の作物をつくって危険を犯すより、当然、価格保護によって守られているトウモロコシの生産を選びます。
その結果、過剰生産されたトウモロコシは糖分(シロップ)となり、安くておいしい加工食品となります。
それが過食を促し、併せて世界市場に出回ります。ここに補助→生産過剰→低価格→過食→肥満の連鎖が生まれているのです。
特にブッシュ政権の時にはシェール革命前でしたから、バイオエタノール革命という名目のもとで、トウモロコシ生産業者は拍車をかけたようです。それが、オバマ大統領の時代になり、シェールオイル革命がおこり、その結果、だぶついたトウモロコシの販路は、食卓へとむかったのではないか、と私は推察しています。
なので、アメリカでは、余分な糖質、特に加工食品に含まれる単純糖質が増えたのでしょう。そして、日本の一部の医師たちが、誤訳していているのが、用語の使い方の誤りです。医学的には、
アメリカでは、糖質制限とはいいません。
Added Sugar Restriction (追加糖質制限、あるいは、余分な糖質を制限)というのが、本来の、AHA(American Heart Association :アメリカ心臓学会)が、打ち出しているキャンペーンです。これは、もともと、日本でも糖尿病学会が標榜している指導、食品交換表などでのガイドラインと同じことで、日本では昭和40年代には確立してある内容と同じガイドラインです。
その意味を、表面だけマネしているのが、日本の一部の医師たちの「糖質制限」を主張している姿です。アメリカでは「糖質制限」が主流だ、と言い張る医師もおりますが、まったくの勉強不足、社会背景を理解していない医師たちだろうと推察します。
もともと、「追加糖質制限」と「糖質制限」は、基本的スタンスが異なります。
アメリカ、では、Added Sugar Guideline (追加糖質を減らすガイドライン)というガイドラインが示されています。
Added Sugars | American Heart Association
追加糖質とは、この写真にあるような、トウモロコシからできた単糖類の砂糖類のことです。加工食品にはいるものが主です。こういう糖質が健康にはよくない、ということであります。そしてそれは、「炭水化物制限」や「ごはん、パンなどに含まれる糖質を減らしましょう」という意味では、絶対にないわけです。
こうした本来的な意味を間違えて、うっかりと、日本人も、「糖質制限」に走ってしまうので、ストレスが多く、脱落して、GLP1ダイエットを選ぶかたが多いのだろうと思います。