ゼニカルは、当院では、自由診療の時間帯で処方しています。保険診療枠内では処方できないので、あえて、「自由診療枠」を設けて、処方します。

ゼニカルは、もちろん「抗肥満薬」ですが、血糖値をさげるのも当然で、体外に余分なエネルギーを排泄しますから、血糖値もさげます。

ゼニカルと同じ作用をもつオブリーンの治験は、「膵リパーゼ阻害剤」の治験として、以前、当院でも行ったことがあり、こうした分野は、美容外科ではなく、糖尿病専門医に依頼がきます。

ゼニカルも、オブリーンも、糖尿病や肥満の治療にはむいている理由は、単なる肥満の改善だけではありません。

血糖値をさげて、ＨｂＡ１ｃを、落とします。

糖尿病では糖尿病神経障害の事象として「便秘」が多いので、その改善にも、役立ちます。

ＧＬＰ-１受容体作動薬、つまり、ＧＬＰ１注射を始め、投薬量が増えると、「便秘」になりがちになります。その解消にも応用できます。

たしかに、下着を汚す、汚した経験がある、という方には、「絶対に服薬したくない薬剤」のひとつではあります。ですが、継続的に服薬していると、そういう失態をする頻度も減ってきます。

糖尿病治療、抗肥満薬の治療薬として、新薬はでてこないでしょう。既に、ゼニカルは、特許がきれ、安い価格でネットでも買えるし、海外では、Ａｌｉとして、薬局でも誰もが簡単に入手できる薬なので。一般名は、オルリスタットです。

夏、脱水になることで、便秘がちになる、、そんな方がいれば、お奨めしても、大丈夫だし、、糖尿病と抗肥満の臨床としては、極めて有効な薬剤と考えています。

最近、「ゼニカルがあるから、当院を選択しました。」といって、当院のＧＬＰ１ダイエット外来を選択してくださる人が増えた事には、とても感謝しています。よく勉強して、ＨＰも全部、読みました！といってくださるので、説明も楽だし、理解度も深いので、ありがたく思っています。

いわぶっちゃんも停滞期や、お休みの時には、飲もうかしら、、と考えているようですし。

ＧＬＰ１で体重が落ちない時に、ゼニカルは、ちょっとした気分転換の薬剤だし、痩せるというより、太るのを「帳消し」にしてくれる薬剤のようなきがする、という、ご意見をよく耳にします。