糖尿病治療薬:マンジャロの処方をご希望の患者様の方々へ

業界最高水準、保険診療にて処方。1か月に1回は通院、2週間後はオンライン診療。No1糖尿病専門医。Web診療。慶大医学部卒。

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糖尿病の新薬:マウンジャロ(mounjaro)に関係した学術論文や、トピックス、ニュースなどを、要約して掲載していきます。糖尿病患者様の皆様の、学習用素材として、ご利用ください。

You are completely safe ! Really ?

2019年、サンフランシスコで開催された、ノボノルディスク社主催の晩餐会(正確には情報交換会)に出席してきました。


時差ぼけで、午後2時まで寝ていて、午後3時から学会に出席。
(途中で何度か起きて仕事はしてましたが)


ポスターセッションだけをみてきました。


そこで、目についたのが、


「経口セマグルタイド」は「体重を落とす」という発表でした。


このポスターを見た瞬間から、「これから、ノボノルディスク社は、減量の薬剤には、注射製剤ではなくて、経口セマグルタイドの治験をやるのでは?」と、直感が動きました。


夕方、ノボノルディスク社の情報交換会に参加し、ノボノルディスク社の社長と話しができました。



代表取締役社長 オーレ ムルスコウ ベックさんです。


さっそく、ノボノルディスク社の将来構想の話になりました。


まず、サクセンダを日本で発売しない理由は、BMIが、30を超える人口が2%しかいないことだとのことです。米国の肥満、つまり、BMIが27以上の人たちが、40%とは、段違いで、日本は、肥満が2%しかいない国、つまり市場規模が小さい国だから、ノボノルディスク社としては厚労省に相談するまでもなく断念した、というストレートな返事が戻ってきました。


では、「私が、抗肥満薬として、サクセンダを処方することについては、どう思いますか?」と、訪ねました。


すると、帰ってきた答えが「you are completely safe 」でした。


つまり、世界で標準と認可されている薬剤を処方するのですから、会社としては、安全性は保証する、、という響きに聞こえました(私のかってな判断かもしれませんが。)。


ともかく私も、ノボノルディスク社の社長も、お酒が回ってましたから、戯れ言として、ブログに掲載してみます。


どう考えても、経口セマグルタイドが「ダイエット効果があり」と証明された以上、ノボノルディスク社としては、注射製剤に活路を見いだすはずがありません。


米国糖尿病学会では、そうした「未来予測」を立てることにおいては、医師および製薬メーカーともに、「夢を語りあう場所」という気がしてます。


これで、週1回製剤の「抗肥満治療」製剤は、世の中に広まることはない、、と、しばし、ほっとしました。


もし、日本で週1回のGLP1製剤の注射製剤(オゼンピック)を、「やせホルモン」として、販売している医療施設は、この話を聞いて、ぞっとしているかもしれません。


最後に、社長に聞いてきました。GLP1製剤(オゼンピック)を、日本では、あたかもFDAが承認した「やせるホルモン」と唱って、高額な商売をしまくっている、商売目的だけの美容外科クリニックがあり、そこには、何も知らない美容外科医師たちが、パート医師として、雇われてきているようだが、それは、どう思うか?と訪ねました。


社長は、にやりと笑って、「それは、バランスによるね」、と、その一言でした。


それは、いろんな体験をしている大手製薬企業のトップならではの回答だったかと思います。商売しまくっていても他社の製品でなければ目をつぶるみたいです。いわゆる、しらんぷり作戦かな。。


別れぎわに、社長のほうから、


また東京で会いましょう。(See you again in Tokyo )と、社長は、声かけてくれました。


おそらく、日本で、サクセンダを、正規の「抗肥満製剤」として処方している私に、企業のトップとして、敬意を払ってくれたのだろうと、思います。


もちろん、また、会いましょう。(of course, see you again . )


と答えて、ホテルに戻りました。


できるだけ、早い段階で、「経口セマグルタイドを抗肥満薬として、治験をする日」が到来する日がくるのを、待ち望んでます、と話をすると、


社長は、身振り手振りで、「なんとか、順番を逆さにしてでも、私のクリニックを優先的に、抗肥満薬としての経口GLP1製剤が治験ができる医療施設にしてみようか」というジャスチャーをくれました。


ジャスチャーというのが、ポイントで、口にだしては、言ってくれませんでした。


暗黙の了解なのか、忖度なのか、どちらでもいいですが、言葉にしないのが、社長らしくて、好感がもてました。普通の会社の社員でしたら、そこまでの配慮はしないのかもしれませんが、彼は社長です。だから、会話として、言葉としては残さないのです。なので、私が、かってに、そのように、期待をこめた想像しただけです。


おそらく、このブログの内容は、日本にいる、日本のノボノルディスク社の社員の方達でも、初耳かもしれません。ただ、このブログを読まれている方々は、「抗肥満治療」の将来に、いたく感心があられる方々だとは思いますので、あえて、情報交換会という場所で、情報を交換できた内容を、いち早く、お伝えします。


こういう世界最先端の会話ができる事が、国際学会に参加するという、もしかしたら、一番のメリットなのかもしれませんので。


そして、私と社長との「忖度」の様子は、おそらく、日本の、どんなメディアをも追い越すニュース速報としての貴重なコンテンツになったのかもしれません。(2019年、アメリカ糖尿病学会、サンフランシスコにて。リブログです。)


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