リラグルチドの売上から安全性を考える !
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「サクセンダ」って、ずっと続けていて、安全なんですか? という質問を、度々、うけます。それについて、リブログを用いて、お答えします。
確かに、セマグルチドという新薬が発売されましたが、しかし、2019年までの統計にては、
世界で、糖尿病治療薬としての、GLP-1受容体作動薬としては、47%が、ビクトーザで、年間3900億円ほどのようでした。(あるメディアによると。。)
世界で金額が異なるので、何本かは、一概にはいえないにしても、仮に1本3万円だとして(アメリカでは、1本10万円)、13.000.000本、つまり、1千300万本が発売されているという計算になります。
1千3000万本というわけではないですが、仮に、12か月使っていると仮定すると、
0.9mgで計算すると、1ヶ月2本になるので、1人で、24本、使っていることになります。すると、54万人が使用していることになります。
海外では、0.9mg以上を利用している可能性もあるのですが、少なく見積もっても、40万人以上は使用しているだろうと、推測されます。
ビクトーザの発売は、2010年の6月。ざっと10年前になります。
ですから、この40万人規模の糖尿病の患者さんたちが、10年も使用していて、発売中止になるような重篤な副作用報告はないようです。海外は、もう少し早めに発売しているので、10年選手もいるとのことです。
科学的論文(エビデンス)も、GLP-1受容体作動薬の中では、最も多いので、それについても、安全性が高い薬剤です。ともかく、科学的に、重篤な副作用が、すごく少ない薬剤であると言えます。
これは、すなわち、「きわめて、安全性が高い薬剤である」ということと同義になります。
サクセンダを、長く注射していて大丈夫なのでしょうか?
こういう質問を、しばしば、お受けすることが多いのですが、現時点では、長期的にも、きわめて安全性が高い薬剤です、とお答えしている理由には、こういう背景を、しっかりと、把握しているからなのです。